暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

別れの挨拶(未完)

どのような人になりたいか。

こう聞かれたときに、私は「水」のようになるのがいいよとアドバイスしています。

上善は水の如しという言葉を知っていますでしょうか?これは老子が言っている言葉の一部なのですが『最高の善は水のようなものでなければならない。水は万物を助け、育てて自己を主張せず、誰もが嫌うような低い方へと流れて、そこに収まる』ということを言ったときの言葉です。

また一方で、水と言うのは、燃え盛る派手な炎すらも消し去ったり、大きな建造物すら押し流してしまうくらい時にとてつもなく大きなパワーを秘めている、ということも言えるものであったりします。

これから、新しいチームになった際、郷に入れば郷に従えというように、やり方が違って大変なこともあろうと思います。そんなときこそ、先ほど言いました上善は水の如しという言葉を思い返していただき、仕事を見つめてみてください。そして、ここぞというときには、大河を流れる水のように、最大限のパワーを発揮してください。皆さんが次のチームでも無くてはならない存在になっていただけることを願っています。どうぞ自身を持って、頑張ってください。

これは、俺が2年前に考えていた異動前の挨拶です。当時は次年度からの転勤がほぼ決まっていた状況なので、3月末に正式な辞令を受けたその後、部署のみんなにこう言ってお別れしようと思っていました。原稿を読むのでは格好悪いので、暗唱できるくらいには覚えていました。

結果的には紆余曲折、二転三転と事情が変わりまして、転勤の話はなくなりました。部署の体制的に、俺が抜けられなくなってしまいました。そのため、このあいさつ文が日の目を見ることはなくなり、未だに俺のなかで寝かせているという状況です。

まもなく訪れる年度末・年度初めという別れと出会いの時期。いつか来るだろう「そのとき」を思い、忘れないよう今日は書き残してみました。