暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

身動きの軽さは大事だけども…

少し前に、転勤命令を出す心苦しさを吐露した件。結論から言うと、今回は事情により不成立となってしまった。つまり結果的に言うと、部下に対してチャンスを与えることができなかったという事態になる。

jollyworks.hatenablog.com

内情はこんなところだ。

外に出す社員を決める一方で、もちろんその分を外から補充しなければならない。ただしその補充を決めるに当たってはこちらの裁量がない。上層の部署、そして相手の組織での調整になる。簡単に言えば、こちらからは大まかな人物像だけを伝えて、出す社員の後任を探してもらうという感じ。つまり、先日こちらの施設から中堅社員を出すと決めて以降、様々な調整が諮られた訳だ。

しかしことごとく話が成立することはなく、本日、正式にその話の幕が閉じてしまった。一方通行(補充なし)で転勤OKを出した別の組織の社員に割り当てることが決まったそうだ。

 

こちらとしては腹を決めて決断したし、最終的な調整をするにあたっての裁量は無いので、どうすることも出来ないといえばそうなのだが、心情的には"かっさらわれた"ような気がしている。自分自身も同じようなことを何度も経験しているだけに、悔しさ半分、安堵感半分、とても複雑な気持ち。

 

要するに、身動きが取りやすい方が有利なのだ。仕事をたくさんこなし、経験値を高めていく一方、少しでも業務が属人化すると、途端に動きづらく(動かしづらく)なる。つまり、考えようによっては、あまり仕事をしてない者の方が、どんどん色んなポジションを渡っていき、どんどん昇進していく。

原理原則でいえば「●●さんしか出来ない仕事」なんて無いにこしたことはないし、10の仕事を5とか6に圧縮して身動きを軽くできる人が『仕事ができる』と判断するのは当たり前のことではあるが、みんながみんな同じようにいくのか?場合によっては適当に部下とか後輩に仕事を振って手柄だけ横取りしている奴が得することにならないか?

 

しかし、ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の考え方が、なんかごちゃ混ぜになってないだろうか。そんなモヤモヤした感情が俺のなかで生まれてしまった出来事。こういうのを見ていると、俺が動くときは相当な労力がいりそうな気配…。

 

   

鑑了 南極料理人

しばらくマイナーな映画ばっかり観ていたので、久々に豪華俳優陣の映画を鑑賞。こちらはSNSで紹介されていて、ずっと前にウォッチリストに登録していた作品。

西村淳さんの「面白南極料理人」と「面白南極料理人 笑う食卓」が原作となり、沖田修一さんが監督、出演が堺雅人さん、生瀬勝久さん、きたろうさん、高良健吾さん、豊原功補さん、西田尚美さん他で、上映時間は125分。公開が2009年なので今から15年も前になるのか。全然色褪せてない。

ttcg.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

海上保安官・西村淳のエッセイが原作。南極観測隊員の料理人として派遣されることになった西村。非日常の環境で、学者、大学院生、医師などの個性的なメンバーが繰り広げるクスッと笑える日常を描くほのぼのコメディ。

youtu.be

ジャンルはコメディらしく、たしかにストーリーの端々にそれらしい展開はあるのだけど、南極観測隊員の皆が家族を残して単身で来ていることを考えると、途中からは少し切なくなりながら鑑賞していた。なんせその距離、14,000キロ。「東京、大阪間で次の休みにちょっと帰省しよう」とか、そんなレベルじゃない訳だから、自分だったら耐えられないかもしれない。

あとはなんといっても、堺雅人さんが演じる西村の作る料理が、おにぎりひとつから非常に魅力的に映る。だからある意味で、基地内の食卓を中心に進む観測隊員のオジサマ方のグルメ映画。念願のラーメンを食べるシーンの「西村くぅーん、らぁめんだー」というセリフなんて、「旨い」という言葉以上に美味しそうに聞こえる。まさに身体のなかから漏れ出たというべきか。

他にも、水は氷から作るとか、お湯の沸点が低いからインスタントラーメン作っても芯が残るとか、電話料金がすごく高いとか、氷柱の採集とか、南極での生活や仕事についても興味深く感じながら観ることができた。

観る前と観たあとでは、全然印象が違う映画。個人的にはかなりおすすめ。

ありがとうございました。

 

   

鑑了 惑星のかけら

SNSで紹介されているのが気になり、アマプラで検索すると発見した本作品。どうやら女性監督と女優が組んで、女性の視線で愛とSEXを描く“ポルノチック”レーベルというものの第3弾だそう。

監督は吉田良子さん。出演は柳英里紗さん、渋川清彦さん、河井青菜さん、黒田大輔さん他。2011年11月に公開された73分の作品です。

www.kingrecords.co.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

終電が終わった渋谷の空き地で、帰らぬ父の面影を求めて、通りすがりの男性に声をかける少女・和希。彼女が出会った青年・三津谷は、元恋人を思うあまりにストーカーのようになっている上に、ナルコレプシーを患っていた。2人は深夜の町をともにさまよい…。

youtu.be

まず、この映画で「ナルコレプシー」というものを始めて聞いた。我慢できないほどの眠気や、突然の筋力低下などの症状を特徴とする睡眠障害だそう。三津谷がそれを患っているということを理解しないと、観ていてもつまづいてしまう。

ストーリーとしては、とあるひと晩の出来事が描かれている。時間は短いけれど雰囲気が良く、俺は好きな作品。元恋人の由以子のキャラも立ってて、面白い。あとはレビューにも書いてあったのだが「人と繋がれないけど繋がりたい、居場所がないけど居場所がほしい」という気持ちを和希役の柳英里紗さんがめちゃくちゃ上手く演技されていて、初めて観た女優さんだけど、他の作品も観たくなってしまった。アマプラの見放題にはなかったけど、「僕の好きな女の子」とか「almost people」とか…。

最後の二人のベッドシーンは個人的に無くても良かったんじゃない?って思うけど、それも含めて全体としてはゆらゆらと進む感じ。起承転結もなく、実際にそうなんだけど、深夜にあてもなく散歩する雰囲気の映画。

ありがとうございました。

 

   

綺麗な資料は特に必要ない

先週のこと。

 

○○さん(部下)、明日の朝一でする打ち合わせ資料を取りまとめておいてもらえますか。

 

俺から指示したのが14時くらいだったと思う。どの資料もたたき台となるデータはできており、それは部下も認識している。ただしほうぼうに取っ散らかってるので、それをひとつにまとめておいて欲しいという指示だ。

部下からは「分かりました」という返事が問題なくあったし、そもそもが全然難しい作業じゃないから、俺も油断していたといえばそうなる。

 

そして夕方、終業時間を過ぎ、そろそろ帰ろうかなというときに

 

できました。念のため確認してもらえますか。

 

あ、ごめんごめん。難しい作業じゃなかったから、ぶっつけ本番でいくのかと思ってたよと思ったけど、念のため見てみると………違う、そうじゃない…。

 

取りまとめられた資料内のフォントや表は統一されていて、体裁はものすごく綺麗。だけど、内容が全然足りない。というか打ち合わせの中心となる資料が抜け落ちてる。どうやら、こちらの指示内容が理解できていなかったことに加え、資料の体裁を綺麗にすることに時間をかけてしまっていたようだ。まさに、木を見て森を見ずという状態。

指示内容を適切に理解させていなかった上司の俺にも非はあるけど、希望を言うなら10の仕事に対して10の指示をするのではなく、5とから6の指示から10を汲み取って仕事して欲しい。残りの4とか5の部分を考えて仕事することで、本人の伸びしろになると思うから。

 

結局、そこから俺も一緒になって資料の修正をし、余分な時間をかけてしまった。なんか色々と残念だなーと思ってしまった出来事。

 

<教 訓>

  • 仕事は100%になってから提出するのではなく、50~60%の段階で確認すべし
  • 時間をかけないといけないポイントを理解しよう

 

   

鑑了 どうしようもない恋の唄

なんとなしにアマプラ内で次に見る映画を探索していると発見した本作品。後から調べたことだけど、「この官能文庫がすごい2010」で大賞を受賞した草凪優さんの小説が原作となっているそう。

俺は初めて作品に触れるが、監督は西海謙一郎さん。出演はカトウシンスケさん、藤崎里菜さん、桝田幸希さん、高橋里恩さん他。2018年に上映された96分の作品です。

natalie.mu

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

これが人生最期のセックス、のはずだったー
事業に失敗し妻にも捨てられ、死に場所を求めて迷い込んだ場末の町。矢代光敏は、そこで出会ったソープ嬢のヒナに拾われる。危ういほどに純真で無防備なヒナの明るさと、その肉体に溺れるうち、矢代はいつしか生きる希望を見出してゆく。事業を再開し、なんとか今の生活から抜け出そうと決意する矢代だったが、その先には思いもよらない落とし穴が待ち受けていた・・・
どうしようもない男と女が七転八倒の末にたどり着く愛の結末とは・・・。

youtu.be

官能小説が元だから当たり前だけど、冒頭からストーリーはエロい要素満開。事業に失敗した主人公が自殺前に寄ったソープでヒナに会うところから始まるのだが、人間って最後の欲求は性欲なのかなーと思いながら観始めた。そこから、ヒモ生活。隣人との交流。再出発。色盲のヤクザとのトラブルなどが展開される。

96分という長さもあるが、ストーリーのテンポはとても良い。後半のヤクザとのトラブルのシーンは、アウトレイジとか極妻とかのイメージからは程遠くチープで、迫力も全然な気がしたけど、全体の流れからするとさして気になる要素とも言えない。

やはりこの映画の見どころは、官能シーン。途中、なぜか始まる2カップルのスワッピングはまさに展開そのものがカオス!あ、あと音楽は格好良かった。

ありがとうございました。

 

   

鑑了 58days

我ながら、なぜこの作品を選択したのかはよく分からない。たぶんほとんどが興味本位。「完全なる飼育」のようなストーリーじゃなかろうかという期待も抱きながら、アマプラで鑑賞した。

監督は越坂康史さん。出演は樹花凛さん、あやなれいさん、倖田李梨さん、津田篤さん他。2014年に製作された102分の作品です。

www.albatros-film.com

以下、あらすじ。(参照 キネマ旬報.WEB

監禁された女性たちが生き残るために競ってレイプ魔を愛そうとするサスペンス第2弾。あかね、わかば、あおばの三姉妹はセイゴとと名乗る男に拉致され、毎日のように犯され続ける。地獄のような日々は次第に3人の精神を蝕み始め…。

youtu.be

これを映画として見るのかどうかでも評価は異なる。セリフは終始棒読み。それぞれの演技も微妙。話のテンポも俺の感覚とは合わなかった。アダルトビデオ以上、映画未満というくらいの感覚で見るのだったらちょうどいいのかもしれない。

監禁された三姉妹が、だんだんとそれぞれを敵視するようになるという流れも、なんとなく予想はできたし、最後の結末も同じく。

どうやらこの作品はシリーズものらしいのだけど、ひとつ気に入った点としてはパッケージかな。単純にデザインが秀逸で興味をそそる。

ありがとうございました。

 

   

鑑了 オーシャンズ8

本家のオーシャンズ11は見たことがないのだけど、こちらは完全にアン・ハサウェイつながり。この作品では主役じゃないからウォッチリストに登録したまま後回しになっていたけど、先日、ようやく鑑賞することができた。

監督はゲイリー・ロス。出演はサンドラ・ブロックケイト・ブランシェットアン・ハサウェイ、ミンディ・カリング、サラ・ポールソン、オークワフィナ、リアーナと豪華メンバー。2018年に上映された110分の映画です。ちなみに監督のゲイリー・ロスの父親、『ブルベイカー』のアーサー・A・ロスなんですね。知らなかった。

wwws.warnerbros.co.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

5年の刑期を終え、晴れて仮出所を果たしたデビー・オーシャン。かつて“オーシャンズ”を率いたダニー・オーシャンを兄に持つ、生粋の強盗ファミリーの一員だ。出所して早々、刑務所の中で考え抜いたプランを実行に移すべく、デビーの右腕となるルーと共に個性豊かな犯罪のプロたちに声をかけ“オーシャンズ”を新結成する。集まったのはいずれも一流の才能を持ちながら冴えない生活を送っている、ハッカー、スリ師、盗品ディーラー、ファッションデザイナー、宝飾デザイナーたち。彼女たちのターゲットは、世界最大のファッションの祭典“メットガラ”でハリウッド女優(アン・ハサウェイ)が身に付ける1億5000万ドルの宝石!しかしそこには、網の目のように張り巡らされた防犯カメラ、屈強な男たちという世界一厳しいセキュリティが立ちはだかる。たった一秒の狂いが命とり。しかも祭典の模様は、リアルタイムで全世界に生配信されるという高すぎるハードル付き。世界中が注目する中で宝石を盗み取る、前代未聞で型破りな計画は果たして成功するのか―?そしてこの計画に隠された更なるデビーの計画とは――!?

youtu.be

おそらく本家もそうなんだろうけど、率直な感想としてはひとこと「華やか」過ぎる。そんななかでもやっぱり俺が一番輝いて見えたのはアン・ハサウェイが演じるダフネ・クルーガー。最高だった。ストーリー展開のテンポも良いし、登場する人数もギリギリ覚えられるレベルだし、それぞれのキャラクターも特徴的だし、全部がちょうどいい。

ジャンルとしてはクライムなんだけど、誰かが傷ついたり暴力的な感じもなく、あと女同士のドロドロももちろんなく、それぞれがそれぞれの役割や特徴を生かしながら、華麗に宝石を強盗していく様は見ていてもとても面白かった。

どこかのレビューで「続編で男性陣と合流してもっとデカいことやってほしい」と書いてあった。確かにそれは考えるとワクワクしそう。ただ、だとしたらそうなる前にやっぱり本家を見なければ…。

ありがとうございました。