暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

やってみせ 言って聞かせて させてみて…

4月初めくらいに、部下の育成も兼ねて、昨年まで俺がしてた仕事を振ってみた。部署間の調整、内容の把握、文章作成、資料の確認という、仕事の基礎になる要素が結構つまってるから。もちろん丸投げではなく、まず最初のキックオフは俺から。各部署の上長に根回しの連絡をして、そこから任せた。マネージャーとして進捗管理はしておきたかったので、定期的に状況は報告するようにと添えて。

一週間後くらいだったかな。いっこうに報告がないのでこちらから確認してみると、順調なのか順調じゃないのか、いまいち状況が掴めない回答だった。途中で手を出すのは良くないと思いつつ念のため内容をサラッと確認すると、かなり軌道修正が必要だったため、それはハッキリと伝達。それでネジは巻けたと思ったのが間違い。

期日がこの3連休明けの来週火曜日に迫った今週水曜日の夕方、ようやく内容を確認して欲しいと持って来た。その場は俺も別の仕事をしていたので、いったん預かって19時頃から見てみると、

 

うーん……これじゃあ厳しい

 

早速、社内チャットで「●●という資料に基づき確認して欲しいことがあって、それを説明したいので明日時間をとってください」と連絡した。すると帰ってきた答えが「すいません。まず自分で●●を確認して修正してみますので、それが終われば再度報告させてもらいます」

もしここで『お、やる気あるな』とか『責任感あるな』と思うんだったら、マネージャーとしては良くないと思う。だけど、今回は初めてだしあえて本人の言うとおりさせてみた。

そして木曜日の夕方。再度報告に来たので確認してみると

 

やっぱりダメじゃん。

 

そこから大幅な軌道修正を指示し、結局また3時間以上もの作業。俺も見捨てて帰れないから、違う仕事しながら待ってる状態。

 

今回のポイントは次のこと。

  • 軌道修正は早い方が絶対良いに決まってる。なぜ俺が「時間をとってください」と言ったのか気づかないと。
  • ひとりで100点を取ろうと仕事するより、60点で次の者に回していくチームの方が仕事って早いのよ実は。
  • 完璧主義な考えは捨てて、完了主義でいこうよ。

まだあと何回かは大目に見るつもりだけど、他に振ってる仕事も同じ感じの雰囲気なんで、次回の1on1とかではちょっと厳しめに指導しないといけないかもしれない。あんまりそういうこと言うの気が進まないんだよなー。

 

 

朝活が好きです

俺はそんなに朝は得意な方ではないけど、アーリーワークは好き。いわゆる朝活というやつ。始業時間より1時間半ほど会社に着いて、まず朝の準備をゆっくりする。デスクの引き出しの鍵を開けたり、施錠管理してるパソコンを出してきて電源を付けたり、手帳を開いてその日の予定を確認したり、昨日の終業以降に届いているメールやチャットを確認したり、この辺はルーチンワークとして決まった順番にやりたい。そのあとは新聞をチェックしながら淹れたてのコーヒーを飲み、仕事のエンジンを始動させる。これでもあとまだ30分くらいは余裕があることがほとんど。

そういうときは、朝一番で片付けようと思っていた仕事を前倒しで実施することが多い。まだ周りは出勤中だったり出勤後にまったりしてる時間で、電話も鳴らないし、他部署からも仕事がほとんど飛んでこないから、実はすごく捗る時間帯。俺は仕事に取りかかる前に、その作業がだいたいどれくらいの時間がかかるか、あるいはどれくらいの時間がかかりそうか、というところから所要時間を設定してスケジュールに入れていくのだけど、感覚的に朝はそれが上回ることはほとんどない。

もちろんこれは自主的にしてるから、朝の早出勤務だなんだって騒ぐつもりも毛頭なく、あくまでも自分のためと思ってやっている。イメージとしては、始業時間から全開で仕事してぶっちぎるために、朝はその慣らし運転してる感じ。もはや周りの人間が始業時間ギリギリに来てても、特別何も思わない。むしろ、君たちがゆっくりしてる間、俺はどんどん前に進んでるよっていう優越感。

なんでそこまでするのか?って考えたり、周りに言われたりしたときに、ふと客観的にこの働き方を見てみることがある。おそらく、ここまでしてることに対する対価が今のところ吊り合ってるからだと思う。周りの2倍の額で昇給させてもらったことが3度もあるし、係長職にはかなり早くから登用してもらって、さらにこの4月にマネージャー職にまで登用してもらえたので、しっかり奉公した分、ご恩は貰えてるんだと思ってる。

妬みや僻み?知らないよそんなの。悔しかったら同じ結果出してみろって。たまにそれは「労働時間に対しての評価だ」と言う奴がいてるけど、全然違う。勝負は始業時間から終業時間まで。その間で最大限のクオリティ出すために俺はこういう働き方をしてるんだ。別に同じことができるなら、基本的には面倒なことが嫌いな性格なんだから、朝もゆっくり来るし残業もせずに早々に帰ってるよ。

なんかこの記事を書いてるうちに色々と思うことがあって、後半腹が立ってきてしまった。自分のことは強靭な鋼のメンタルの持ち主だと思ってるけど、それなりにストレスが溜まってきてるのかな?まぁ、けど明日の朝になったら忘れてまたアーリーワークしてるんだろうし、まだまだ俺はぶっちぎるつもりだよ。

孤独な管理職の心情

会社組織って、たいていはピラミッド型になっていて、今思えば平社員のうちはたくさんの同期とワイワイ言いながら、それなりに仕事も仕事以外も楽しくやれていた気がする。ところが上にいくに連れて同じ視点で仕事をする仲間はどんどん減っていき、気づけば周りは過疎地のごとく同じマネージャーが点在するだけの状態。

 

………つくづく管理職は孤独だ。

 

先日、「人」の調整が絡む案件を2件ほど、社内ではまだ期待している部下に任せてみたのだが、こちらの設定したゴールにはほど遠い結果が返ってきた。結局は今まで俺がほとんどお膳立てしていたり、後ろで睨みを効かせていたから『上手く立ち回れているように』見えていただけなのかもしれない。俺の上司からは、俺の後釜を育てること。そしてその後釜は(消去法になるが)その部下でいいんじゃないかという話もあったが、やはりもう少しじっくり考えないといけない。

起業した社長に『どういう人材が欲しいか?』と聞くと、多くの人が『自分と同じ人がもうひとり欲しい』と答えるらしい。最近になってその気持ちがよく分かる。俺と同じ人が無理なら(当たり前だけど)、俺がもう一人分仕事できるくらいの時間と気持ちのゆとりとツールが欲しい。自分で自分を動かすのは簡単だけど、人を動かすこと。しかもこちらの意図するように動かすことって本当に大変なんだ。この苦労、少しだけでも分かっておいて欲しいよね。

 

 

タスク管理について

俺自身、これまでに様々なタスク管理の方法をトライした。そして、長らくしてきたのが手書きの手帳による管理。もちろんデジタルな方法も試したなかで、もっともアナログな手段に落ち着いていたことは念のために言っておく。どうやら「手で書く」という行為が俺の脳みそにインプットするにはちょうどよく、またそうしてる間に思いついたことやアイデアを適度にアウトプットできていた。「紙にインクのペンで文字を書く」という行為が好きだったのも大きいかもしれない。月末に翌月1か月分のタスクを手帳の後ろのメモページに書き出し、それを一週間に一度、ウィークリーのページに落とし込む。さらに毎朝、それをデイリーのページを見ながら管理していく。

ところが、やはり仕事の内容が変わるにつれて、最近は手書きの手帳では追いつかなくなってきた。自分自身だけのタスクだけではなく、部下のタスクもマネージメントしようと思うと、手帳に向き合う時間が多くなりすぎて「手段が目的」と化してきてしまったのだ。

そこで、また自分なりに新たなタスク管理の方法を試行錯誤する時間が始まった。(とはいえ、書くことが好きなので結局手書きの手帳が完全にゼロになることは無い)

まず試したのがExcelによる管理。シートにタスクを書き出し、それをテーブル化。ステータスや日付の列を追加し、それをフィルターで絞り込む。xlsx形式で作成すると使えるスライサーを設定すれば便利だった。この辺は俺の得意分野なので、サクサクと作って1~2か月ほど使っていた。SNSの色んな投稿を参考にしながら作り込んだだけあって概ね問題は無かったんだけど、ひとつ難点があるとすればPC端末以外では管理しずらかったこと。クラウドに保存してたから、外でまったくアクセスできなかった訳ではないけど。

そこで、新たに今試してるのがNotionを使ったタスク管理。実はExcelで管理する前に、少しだけNotion使っていたのだが、ビューやページの作り込みに熱中しすぎて、これもまた「手段が目的」と化してしまったのと、鎖骨骨折してからはしばらく仕事量を意識的に削減してたから、そこまで管理する必要がなかったという事情で、Notionからは離れてしまっていた。それを、巡り巡ってやっぱり復活させたというのが現在。

一番大きな理由はNotionカレンダーがリリースされたことが大きい。会社の指定はOffice365なので、仕事の予定は基本的にOutlookに登録するのだが、社内のセキュリティポリシーの問題でOutlookスマホアプリが使えなかった。これは俺のようなどこでも仕事したい人間には致命的。たぶん会社の意図はそれなんだろうけど。仕方なくその解決策としてPower Automateを経由して、アカウントを紐づけたGoogleカレンダーに自動で同期させ、スマホでの仕事の予定の確認はGoogleカレンダーで行っていた。もちろん以前に使っていたNotionのページにもGoogleカレンダーを埋め込み、タスク管理と並列させてはいたのだが、この難点はNotion上でGoogleカレンダーを編集できなかったこと(やる方法はあったのかもしれないが)。そのため、OutlookGoogleカレンダー、Notionをいったりきたりしまっていて、正直その作業に飽きていた。

その点、NotionカレンダーはすべてNotion上で完結できてしまう。おまけにタスク管理とカレンダー予定を連動させる方法を知ったので、これはしばらく試してみようかと思っている。以下は参考にした動画のひとつ。

youtu.be

実は他にも、部下に振った仕事の進捗管理や、1on1ミーティングの記録、簡単なひとこと日記も、これを機に全部Notionにそれぞれのページを作ってまとめてみた。まだまだ「作っただけ」という雰囲気で、今度時間があるときにじっくりデザインしてみたいと思っているが、その時間はいつ作れるやら。。。

きっと使いこなしている人はたくさんいるだろうから、おすすめのNotionの使い方や攻略方法、あれば遠慮なく教えていただきたいところだ。

 

 

祝福の気持ち vs 複雑な心境

4月からマネージャーになり、まだ1か月も経っていないにも関わらず、もう次年度以降の構想で頭がいっぱいになってきている。正直に言うと、この2~3年はずっと人材育成の躓きで、俺自身の仕事量の削減と後任への業務の引継ぎが、ことごとく予定どおりに進まなかった。

そして、今度こそはと大事に大事に育てた部下。新卒で入社してきた女子社員。成功体験を積み重ねて、とにかく仕事の面白さを感じてもらえるよう今まで以上に気を使った。ようやく1年が経ち、彼女自身、なんとか一人で立てるようになったと胸を撫でおろしたのがついこの前。ところが先週、衝撃的なことを聞いた。

来春関東への就職が決まった彼氏に付いてきて欲しいと言われ、どうしようかと迷っている。

上司と部下という関係を無視すれば「そうなんかー。良かったやん」「自分自身に後悔のないように決めや」という答えになるが、今の立場だとそう単純ではない。本音を言うならば、ようやくここまで育てた大事な部下。またこんな中途半端に投げ出されたら困る。。。そんなこと本人に言えやしないけど。

しかし単純な疑問なんだけど、女子社員もその彼氏も、今後のキャリアについてはどう考えてるのだろうか?決して安くない学費を払って大学まで卒業し、ようやく就職した会社。そしてせっかくここまで経験を積んだ仕事について、そう簡単に「辞める」という答えを出せるものなんだろうか?積み上げたものを一時停止、あるいは無かったことにし、場合によってはそのパートナーに自分の生を預けるという結論になるんだろうか?若いからまだまだなんとかなるという考えは分からなくないけど。

とはいえ、俺自身も23歳で結婚し、妻にはそれ以来ずっと専業主婦をしてもらっていることを考えると、人のこと偉そうに言えるのかという話ではある。ただし、その経験があるからこそ『とても大変だよ』と思うし、自分の娘がその立場なら『自分自身の将来のキャリアも考えたうえで結論を出しなさい』と言うかな。

そんなこと考えてると、やっぱり週末は心も身体も休まらなかった。自分自身の仕事だけに目を向けていれば良いプレイヤーと違い、管理職の悲哀とはまさにこれ。なんだかどっと疲れが出ている月曜日だけど、4月後半のラストスパート、また頑張りましょうか。

 

ロングホーズの魅力

少し前にビジネスソックスを一式で新しくした。ロングホーズというものに。

鎖骨骨折もきっかけのひとつだったりする。履くという動作は長くても短くても同じで、鎖骨に痛みが走ることに変わりないんだけど、時間が経つにつれて、もしくは歩いたり走ったりしてるうちにズレてくることがストレスだった。また痛い動作をして靴下を上げなきゃならないというストレス。

そんなときに次の記事を読んだ。

news.yahoo.co.jp

ロングホーズという言葉はこのときに初めて知った。それまで俺の引き出しにあったのは「ハイソックス」という単語。どちらかといえば、これまで敬遠していたアイテム。それがこの記事を読んでから『一度試してみようかな』と心が動いた。上記のストレスもさることながら、アラフォーになった今、ダサオジにはなりたくないという思い。

そうなったらすぐ行動。Amazonで早速に3足セットを2点買い。そして翌日到着。余談だがAmazonの配送の速さを経験してしまうと、もう普通には戻れない。楽天市場とかで3日後とか5日後とかになると、商品そのものの魅力も下がってしまう気がする。

到着後、ビジネスソックスはこのロングホーズのみを残し、すべて入れ替え。翌週からデビューしてみた。その着用感 ……… イイねー!

靴下がずり落ちるというストレスが皆無となっただけでなく、個人的にはふくらはぎの適度な締め付けが心地よい。暑さや蒸れも全然気にならない。アラフォーになるまで敬遠してたことが勿体ないと感じるくらい、気に入った。ありがとうYahoo!ニュース。ありがとうロングホーズ。

こうして仕事の日は毎日同じ色の同じロングホーズを履くようになった訳だけど、実は「1種類で揃える」というアイテムを、もう少し増やしていこうと思っている。以下、希望を含む妄想。

  • ボクサーパンツはダーク系で7枚あればいいよね
  • 肌着はグレーの綿100%が5枚あれば一週間乗り切れる
  • Yシャツも白色オンリーでもいいかな
  • あと革靴とベルト。これも同じ種類を複数持ちでいいかも

うん。お洒落はそれ以外の部分でしていこう。

 

 

 

飴と鞭のお話

今日は簡単に、仕事をするうえで、飴と鞭のお話。

俺の会社での労務管理は、一元的には部署単位となり、俺は直属の部下4名の労働時間を管理している。もちろん就業時間という会社のルールは守らないといけないのだけど、①事前に連絡や相談があり、②こちらがやむを得ない事情と認め、③かつその時間が数分単位(概ね15分以下)である場合、俺は遅刻や早退時間は目をつむることにした。

それのためにまた遅刻とか早退の申請をさせて、俺がそれを承認するという時間が無駄だし、その分はその日の業務を頑張ってやり、盛り返してくれたらいい。他の部署に対する目もあるから「結果を出していたら何をしてもいい」とは言わないし、このことを『当たり前』な態度とされるのは違うけど、家庭があったり子育てしたり、親元から離れてひとり暮らしをしている状況を考えると、たまには意図せずそういう日も出てきてしまうと思う。それで気分の浮き沈みがあるくらいなら、俺は君たちのモチベーションの方を優先したい。今朝のミーティングで部下たちにそう伝えた。

反対に鞭のお話。具体にどんなことがあるだろうかと考えるけど、たぶん俺の求める仕事の『普通』が、すでに十分に鞭なんだと思う。それはきっと長くなるから、また別の機会でのお話にしますが、たとえば、資料や文書の作り方とか、振った仕事に対するレスポンスの早い遅いとか、会議の下準備の仕方とか。意識しているのが『どこに出しても恥ずかしくないよう育って欲しい』ということ。間違っても『あなたなんてどこに行っても通用しないよ』なんていう上司の無能さを言葉にするなんてことしたくないしね。

ただし、この話にはもうひとつあって、俺自身にはその飴は適用していない。それは俺自身がずっと意識しているマイルールがあるから。

 

誰も見てないところでこそ、自己を厳しく律するべし

 

部下たちは、この背中を見て何か感じてくれたら、それで良し。