暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

4つのコンロ理論

「きみのお祭り」というブログを運営されている藤坂鹿さんの『意志を持って消す火を選べ」という記事を読ませていただきました。

moffril.hatenablog.com

 

とても読みやすい記事だったというのと、『4つのコンロ理論』というものを初めて知って、すごくなるほどと思ったので、自分なりにも調べてみました。この4つのコンロというのは、次のとおり人生の大事な4つのパートを表しているそうです。

  • 第1のコンロは、家族
  • 第2のコンロは、友達
  • 第3のコンロは、自分の健康
  • 第4のコンロは、仕事

そして『4つのコンロ理論』は、「成功するためにはコンロを1つ消す必要がある。そして非常に成功するためには、コンロを2つ消す必要がある」というものだそうです。そのことを踏まえて、まず、私自身が社会人になってから今までのライフステージの振り返りをしてみます。

入社~結婚まで

私自身、妻と結婚したのは割と早く、24歳になる年に結婚しました。(23歳中に結婚したかったので、入籍日は24歳の誕生日の前日です)実家暮らしだったということもありますが、そのときはたぶん家族と友達のコンロが点っている状態。仕事のコンロはまだ点っているか点っていないか、くらいだったと思います。そして自分の健康のコンロですが、実は若いときに色々ありまして、これもガンガン点っていた気がします。

結婚から子供の誕生まで

長女が生まれたのも割と早く、25歳になる年(これもまだ24歳のとき)に親父になりました。その後、あれよあれよという間に計4人の子供に恵まれますが、そのときは間違いなく家族のコンロが点っていました。同時に、仕事のコンロもようやく強火になってくらいです。ちょうと希望していた部署に配属となったこと。妻には専業主婦になってもらっていたので、とにかく稼がないといけなかったことが大きかったです。残りは友達のコンロです。

子供誕生から30代前半

この頃はとにかく仕事のコンロが中心でした。なんなら2つくらい使って火を点していました。しかし矛盾するようですが、それと反比例するように家族のコンロはおざなりになってたかもしれません。陥ってしまう人はいるかもしれませんが、本当は家族を幸せにするために仕事するはずなのに、仕事の比重を高くしすぎて、結果的に家族が犠牲になってしまうという状態です。いまだに会社でも家でも言われることがあるんですが、末っ子が生まれたとき、産科で明け方まで立会いしたその足で、東京まで仕事で出張しちゃってたこともあったくらいです。今あらためて思えば、この子供たちが一番可愛い盛りのこの時期、もう二度と戻ってこないだけに、もう少し家族のコンロを点しておけば良かったなと後悔しています。

30代後半から現在

この頃になると、友達のコンロがとても小さくなりました。当りまえですが、だんだんとみんな結婚をして家庭を持つと、会う機会がぐんと減ってしまいます。家族ぐるみの付き合いなんてのも無いので、学生時代の友人には年に一度会うか会わないかくらいになってしまいました。やはり中心となるのは仕事のコンロです。若手だと思っていたのが中堅になり、役職まで付いて部下を抱えだし、今では絶対にタブーな長時間労働してしまっていたのもこの頃です。最近になり、ようやくバランスを考えだせるようになりました。相変わらず家族、健康の火は弱火です。

これから

さて今後のことです。たぶんどの時期も4つはそれなりに点っていて、消えていることは無かったと思います。しかしこれからもずっとその状態が続けられるかどうかといえば、決してそうではないと思います。加齢とともに体力が低下したり、子供が独立したり、会社での役職がさらに変わったり。。。なので、基本的にはこの4つのコンロはコントロールできる状態にしておいた方が良いと感じました。そのことから「計画的に」4つのパートを3つのコンロ、もしくは2つのコンロでやりくりするためには、どうすればいいか考えてみました。

 

方法1 他人のコンロを借りる

これは最近仕事でも考えることですが、全部自分でしなくてもいいのかなと思うようになりました。仕事を振り分けたり、他の社員にお願いする。今、仕事のコンロを使ってる人に、俺の仕事も一緒にグツグツ煮てもらう感じです。特にこれから役職が上がっていきマネージャーになるにつれ、このテクニックが必要だし、むしろ意図的にそうしなければならない立場です。

あと少し話題とは外れてしまうかもしれませんが、資産運用のひとつで、数年前から余剰資金で株式だったり投資信託だったり、仮想通貨というものに投資をしています。そのときくらいから「自分で稼ぐのには限界があるから、他人にも稼いでもらおう」という意識が芽生えてきたのですが、これもそのひとつかもしれません。

方法2 手際を考える

自分自身は料理は全く出来ないのですが、なぜかYouTubeで他人が料理してる動画は好きで良く見ています。出汁巻とかオムレツとかパスタとか。それを見てると、作ってる人の手際の良さに関心するんですが、結局は材料を切っている間にパスタを茹でていたり、茹で上がったパスタをそのままフライパンで作ったソースに絡められたり、限られたコンロでも十分に調理をされている。ということは、4つのパターンも考えようによっては上手く順番にやりくりすれば、冷めることなく調理ができるのではないでしょうか。今は仕事と健康、それが終われば家族と友達という具合に。そう考えるとオンとオフの使い分けともいえるかもしれません。

方法3 そもそもコンロは3つ、あるいは2つしか使わない

4つのパートを全部強火でやっていきたいと考えるのが人間の性かもしれませんが、たぶんそれは不可能です。一時なら可能だったとしても、たぶんすぐに火力切れになると思います。それならば、そもそもコンロは3つしかない。2つしかないことを受け入れることで気持ちが楽になるかもしれません。健康を損なってしまうと仕事ができない。仕事をしないと家族を養えない。家族を不幸にしてまで遊び歩けない。等々。そもそも生きるって制約だらけだと思うので、その制約をどうポジティブに考えるか、なのかなとも思います。なんかふと初期のワンピースで、主人公のルフィが「俺は剣を使えねぇ!料理もできねぇ!嘘もつけねぇ!俺は仲間に助けてもらわねぇと生きていけねぇ。けどおまえに勝てる!!」みたいなセリフを言ってたのを思い出してしまいました。

ここまで書いてみまして、どう締めに入るかですが、実は全然考えていません。。。そしてこれから自分がどのコンロを使っていくのかも。ですので、ひとまずは2024年のコンロの状態だけをあえて考えてみました。次のとおり。

  1. まず健康のコンロを最大に点して鎖骨骨折を治癒させる。そして4月には新しい役職に就くだろうから、仕事のコンロを点す。
  2. 健康のコンロが消せたら、その分は仕事のコンロに移し、家族と友達のコンロにコトコトと弱火を点す。
  3. 仕事のコンロを弱火にしていき、その分は友達のコンロに点す。コロナで会えなかった友達に会いに行きたい。
  4. 最後、昨年の年末は俺の鎖骨骨折で家族に大迷惑かけたから、年末は家族のコンロを強火に点す。

みなさんのコンロの加減はいかがでしょうか?