暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 ある夜、彼女は明け方を想う

前回、記事にさせてもらいました「明け方の若者たち」の彼女の”知られざる秘密”を描いたアナザーストーリーとなるスピンオフ映画です。気になったので早速アマプラで鑑賞させてもらいました。時間は45分くらい。寝る前に布団に包まりながらスマホでの鑑賞です。

まず、簡単に解説。(参照元 映画.com)

WEBライターのカツセマサヒコによる青春恋愛小説を北村匠海黒島結菜の共演で映画化した「明け方の若者たち」のスピンオフ。黒島演じるヒロインの“彼女”が主役となるアナザーストーリーで、原作でも映画でも語られることがなかった、“彼女”の知られざる秘密が明らかにされる。スタッフには松本花奈監督以下、映画本編を手がけた制作スタッフが結集。物語のキーパーソンとなる人物を若葉竜也が演じ、“彼女”の友人役で小野花梨が出演する。

youtu.be

彼女役は「明け方の若者たち」と同じく(当たり前です)黒島結菜さん。彼女の夫役は若葉竜也さんでした。率直な感想ですが、お二人とも演技力が凄くて、悪い意味でめちゃくちゃ感情移入してしまいました。

この悪い意味というところですが、正直に言うと「こんな男は嫌だ」と感じたところです。例えば、彼女がなんとなく受けたアパレルブランドから内定をもらった日。それと同じくして彼女の夫にニューヨーク転勤が決まり、一緒に行くのか残るのか決断を迫るシーン。アパレル職を卑下するような表情、言動や「残って頑張る」ことを決めた彼女に暴力とも見える行動をとるところ。一瞬で嫌いになったんですが、そこまで思わせるということは、演技力があるんだなと見終わってから関心しました。

あとは夫が帰国してくると「僕」の前からぷっつりと姿を消して、元鞘に戻っていってしまう彼女。抱かれながら『ごめんなさい』って言ってるのは誰に対してだろう?きっと僕にも夫にも両方だったんだろうけど、少しずるくない?と思ってしまいました。

できれば続けて見ることをお勧めします。「明け方の若者たち」そしてこの「ある夜、彼女は明け方を想う」のどちらの作品も、学生から社会人初期にかけてのモラトリアム終盤期こそ最も楽しい明け方の時期、すなわちそれがマジックアワーであるという考え方なんですが、その考え方、俺は大好きです。何度も言いますが、もう一度戻れるなら迷わずこのときに戻りたい。

ありがとうございました。