暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

祝福の気持ち vs 複雑な心境

4月からマネージャーになり、まだ1か月も経っていないにも関わらず、もう次年度以降の構想で頭がいっぱいになってきている。正直に言うと、この2~3年はずっと人材育成の躓きで、俺自身の仕事量の削減と後任への業務の引継ぎが、ことごとく予定どおりに進まなかった。

そして、今度こそはと大事に大事に育てた部下。新卒で入社してきた女子社員。成功体験を積み重ねて、とにかく仕事の面白さを感じてもらえるよう今まで以上に気を使った。ようやく1年が経ち、彼女自身、なんとか一人で立てるようになったと胸を撫でおろしたのがついこの前。ところが先週、衝撃的なことを聞いた。

来春関東への就職が決まった彼氏に付いてきて欲しいと言われ、どうしようかと迷っている。

上司と部下という関係を無視すれば「そうなんかー。良かったやん」「自分自身に後悔のないように決めや」という答えになるが、今の立場だとそう単純ではない。本音を言うならば、ようやくここまで育てた大事な部下。またこんな中途半端に投げ出されたら困る。。。そんなこと本人に言えやしないけど。

しかし単純な疑問なんだけど、女子社員もその彼氏も、今後のキャリアについてはどう考えてるのだろうか?決して安くない学費を払って大学まで卒業し、ようやく就職した会社。そしてせっかくここまで経験を積んだ仕事について、そう簡単に「辞める」という答えを出せるものなんだろうか?積み上げたものを一時停止、あるいは無かったことにし、場合によってはそのパートナーに自分の生を預けるという結論になるんだろうか?若いからまだまだなんとかなるという考えは分からなくないけど。

とはいえ、俺自身も23歳で結婚し、妻にはそれ以来ずっと専業主婦をしてもらっていることを考えると、人のこと偉そうに言えるのかという話ではある。ただし、その経験があるからこそ『とても大変だよ』と思うし、自分の娘がその立場なら『自分自身の将来のキャリアも考えたうえで結論を出しなさい』と言うかな。

そんなこと考えてると、やっぱり週末は心も身体も休まらなかった。自分自身の仕事だけに目を向けていれば良いプレイヤーと違い、管理職の悲哀とはまさにこれ。なんだかどっと疲れが出ている月曜日だけど、4月後半のラストスパート、また頑張りましょうか。