暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

読了 逆ソクラテス

著者 伊坂 幸太郎

「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか!?


~~~~~以下、感想。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この本は、先入観や決めつけをする者たちに立ち向かう小学生たちの逆転劇を描いた作品。2021年本屋大賞候補に選出されたり、第33回柴田錬三郎賞を受賞したりと、高い評価を受けているそう。

まず最初に、本作品を読んで、とても感動した。なぜなら、この本は、常識や権威に疑問を投げかける姿勢や、自分の目で物事を見ることの大切さを教えてくれるから。

主人公の小学生たちは、それぞれに困難な状況に置かれている。しかし彼らは諦めずに、自分たちの力でその状況を解決しようとしており、その過程で、彼らは様々な人物や出来事に出会い、成長していく。

この作品には、伊坂幸太郎さんらしい、伏線回収が楽しい展開が散りばめられている。最初はバラバラに見える物語が、最後には見事につながり、読後感も爽快で満足。

また、この作品には、これからの人生に活きてくる、名言の数々が登場する。例えば、「逆ソクラテス」という言葉。これは、ソクラテスが行ったように、相手の言葉を引き出すのではなく、自分の言葉を引き出すことを意味している。自分の考えや感情を言語化することで、自分自身を知ることができるのではないだろうか。

私はこの作品を読んで、自分の先入観や偏見に気づくとともに、もっと物事を深く考えることや、自分の意見を持つことの大切さを感じた。

この作品は、小学生だけでなく、大人も楽しめる作品だと思う。もしまだ読んでいない方がいたら、きっと感動すると思うので、ぜひ読んでみてほしい。

ありがとうございました。