暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

仕事で成長するために、仕事以外のことに時間を割こう

先日、会社でストレスチェックを実施した。労働安全衛生法の改正によって、50人以上の労働者がいる事業場で義務付けられた検査」という例のやつ。俺は人事部門なので、昨年までは実施事務担当者として、その検査に従事していた。ところが今年は管理職に昇任し、人事権を持ってしまったので携わることができない。かといって、それを引き継ぐ後任が……いない。

実施者となる産業医もご高齢であるため「さぁ、今年はどうしようか」と相談した結果、今回から外部委託することにした。今年度での予算措置はしていなかったが、人事権があるということは予算の執行権もあるので、その辺はゴリ押し。いやそれを調整というのか。結果的にはひとりあたりも非常に安価で、かつ大変な作業だった集団分析までしてもらえることになったので、コスパ、タイパともに十分な見返りがあった。おそらく次年度以降も同じくで取扱うだろう。

さて前段はさておき、本日はその結果についてを書く。集団分析すると、職場のどの部分にストレスが出ているかが全国値と比較できるのだが、我が社の結果は以下のとおりとなっていた。

  • 仕事の量的負担 → 全国平均並
  • 仕事のコントロール → 全国平均と比べてストレス高
  • 上司の支援 → 全国平均と比べてストレス高
  • 同僚の支援 → 全国平均と比べてストレス高

どうやら専門性の高い業務を行っている会社は、これと似たような結果になるらしかった。とはいえ、それにしても周囲からの支援の数値は低すぎるとのこと。ある程度心当たりはあったが、改めて指摘されたことは重く受け止めなければならないなというのが、管理職としての率直な感想。

もちろん改善策はこれから考えて対処していくことになるのだが、ひとまずは個人的な見解。(しかも上司目線です。すいません)

仕事のコントロール

会社員でいる限り、100%裁量があるなんてことは無い。もちろん法律だったり、会社の規則だったり、上司の指示だったり、そのなかで仕事をしている。それに対して「自由度がない」というのは少し違う。ポジションや役職により与えられた裁量のなかで、いかに自分の仕事をコントロールするかを意識するのが大事で、それにはプロセススキルを高めるしかないのでは?

上司の支援

業務を丸投げして「知らぬ存ぜぬ」を決め込む無能上司でない限り、部下からヘルプの声があがって手を差し伸べない上司は普通いない。けど上司もジレンマなんだ。ぶつかった壁を超えるために手を差し伸べるべきか、自力で超えるのを見守ってやるべきか。だからこの項目で上司だけを責めるのは少し可哀そう。だから上司がリーダーとしてのスキルを高める必要性だけでなく、部下としても上司からのサポートを的確に引き出すために、対応、対策の必要性があると説得できるような説明スキル(見える化ロジカルシンキング)を高めることが必要なのでは?

同僚の支援

要するの横のつながり。この項目でストレスが高いということは、チームビルディングが不足しているのではないか?と思う。それは何故なのか。いつも答えがでないなかで考えるのだが、ひとつは評価の方法に改善点があるのかもしれない。もしかすると会社として個人を評価するとともに、チームを評価することが不足しているのではないか。

 

以上、簡単だが自分なりに咀嚼してみた結果、カギになるのはなんとなくスキルアップだなという答えに至った。そしてストレスチェックを委託した業者の心理士さんの「仕事以外のことに目を向けられてないのでは?」という見解。確かになんとなく分かる。人間力を高めることって、仕事以外のことでしかできない気がするから。だから矛盾するようなこと言うけど、遊んでいる人間の方が仕事できるとはまさにこれ。仕事で成長するために、仕事以外のことに時間を割こう。

 

実践していきたいね。頑張りましょう!