アマプラのウォッチリストに登録してから、なかなか見れずにそのままとなってしまっていた本作。最近、そういえば邦画は恋愛映画ばっかりだったなーと思い返し、ようやく見ることにした。2020年の映画。映画の時間は2時間6分。監督は西川美和さん。主演は役所広司さん。他に、仲野太賀さん、橋爪功さん、六角精児さん、長澤まさみさん等々。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
下町の片隅で暮らす三上(役所広司)は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすいが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯だった。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が番組のネタにしようとすり寄ってくる。やがて三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いもよらないものを目撃していく……。
見終わった感想としては、とにかく役者陣の演技力の素晴らしさに尽きる。特に主人公の三上を演じる役所広司さん。これまでじっくり役所さんの代表作を見たかと言われると、Shall We ダンス?くらいしか出てこない不届きものな俺なんだけど、とにかく人間臭い演技が最高だった。元凶悪犯を合間合間に感じさせるところも、ぼろアパートに暮らし生活保護を受ける情けないところも、あと嬉しいときに『ニカッ』と笑う真っすぐなところも、「ほんとにこんな人いそう」と思いながら見てた。
あとシーンとしては極めて少なかったけど、長澤まさみさんの存在感もなかなかだった。テレビ局の人間を演じてるんだけど、その根性がめちゃくちゃ格好良かった。
おかげさまでというべきか、この映画で描かれているほとんどのシーンは、現実世界で俺自身は関わることが無かった世界。だけど関わってなかっただけで、見ていなかっただけで、いや、見ようとしていなかっただけで、実際はどこにでもあるんだと思う。なんとも言葉で形容しがたいけど、「社会」ってものを感じさせてくれた作品な気がする。
ありがとうございました。
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