暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

会社の年齢バランス

俺の会社の今時点の平均年齢を調べてみました。そうすると、正社員だけで見た場合は44.7歳。非正社員も含む全社員で見た場合は48.3歳というデータでした。こうして客観視してみると、なかなか衝撃の強い数字になります。というのも、2021年における国内157万社の平均年齢が34.1歳であるというデータを見てしまったあとだからです。

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そこで、今日は会社の年齢バランスについて思うところを、少し書いてみたいと思います。(いつものごとく、若干の脚色を含みます)

まず、俺は今アラフォー真っただ中な年齢なんですけど、俺のすぐ上の先輩社員が誰なのか探してみると、なんと10年弱のブランクがあります。理由はまったく不明ですけど、新卒採用をしばらくしていなかった時期があったようです。そして今度は俺のすぐ下の後輩社員を探してみると、なんと同じように5年弱のブランクがあります。これもその理由は分かりません。俺から言わせれば、当時の幹部職員の計画性が無さと言いたいところです。

なぜこんな状況が起きているかというと、いわゆる就職氷河期の影響です。平成不況のあおりを受け人件費を捻出する体力がなくなり、採用を絞りに絞った結果、退職者が数人出ただけで年齢ピラミッドが大きく崩れてしまう事態に。俺が入社したときも同期がいたんですが、一人辞め、二人辞め、三人辞め…と結局残ったのは俺だけになってしまいました。

一方でそれ以外の世代となる50代後半~60代。それと20代~30代前半。ここはかなりダブついている印象を受けます。まぁ言葉悪く言ってしまえば、上の世代はあと数年で皆さん定年退職していなくなるので、そこまで深刻に気にしていませんが、気がかりなのは下の世代の社員たちです。上がいなくなるということは、つまりポストに空きが出てくるということになるんですが、要するにその椅子をそれ以上の人数で競争するということになります。それ自体は別に良いことだと思うんですけど、もしその競争に勝てなかったら、同世代たちが退職しない限りポストが空かないことになってしまいます。それも10年単位という期間で。

もちろん昇任と同じように降任もフレキシブルにできればいいのですが、これまでにも何度か書いたように、この会社はそこまで柔軟に物事を考えられるとは思えません。そのため、そうなった場合に、社員のモチベーションという面でとても大きな問題が発生しうると考えています。これは今から考えておかなければならない、とても大きなこの会社の課題です。

さて、それを踏まえたうえで20代~30代前半の社員を見ているのですが、すでに大きな差ができています。この状況に気づいているか、気づいていないか。気づいている社員は、来るべきときに備えてポストを窺うように仕事をしています。気づいていない社員は、相変わらずのんべんくらりと仕事をしています。別に若手社員にまだそこまでのものを求めていないので、それが悪いという訳ではありませんが、この差はすごく大きいでしょうね。

経営者視点で仕事をするということ。すべてがこれに通じる訳ではなく、もちろん一部だとは思いますが、こういうことなのかもしれません。会社の課題に敏感になり、先んじてそれに対処する。この先に求められるであろうことに、一歩早く取りかかる。経営者だって人間ですから、どっちを少しでも自分に近いポジションに引き上げるかというと ”気が利く” と思う社員の方が良いに決まってるのではないだろうかと。

では、私が今のポジションで求められているのは何でしょうか?自分なりに考えますと、上の世代が抜けていくなかでの組織の土台作り?人材育成?そんなところであろう気がしています。敏感にならねば…