暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

嫌煙家の視点から見る仕事とタバコ

今日は仕事中の喫煙について個人的な考えを書きます。まず、前提として断っておくと、俺は嫌煙家です。なので偏見で満ち溢れた内容ですがご容赦ください。

実家の父、今は禁煙していますが、その昔はそういう時代だったこともありマイルドセブンを1日1箱くらい吸う愛煙家でした。もう25年前くらいに鬼籍に入った父方の祖父も肺がんで死ぬときまで辞めなかった記憶があります。だから家の中や自家用車もタバコの匂いで満ちていて、それがとにかく嫌でした。だから自分が思春期に入り、周りが背伸びして高校生ながら喫煙を始めたときも、タバコだけにはほとんど手は出しませんでした。(若気の至りが多少はありましたが…)

そして大学生になり、社会人になるにつれ、世の中がだんだん嫌煙の流れになっていきました。いつのころからか駅のホームや職場、車でも喫煙者が締め出され、タバコ税が右肩上がりで上昇していくのを見たときには、多少気の毒さは感じたものの、内心ガッツポーズしていたかもしれません。また、この手の話を喫煙者の友人や知り合いとするときは「時代だから仕方ない」でだいたいの説明がついた気がします。

皆さんの職場ではタバコ休憩ってどういう扱いなんでしょうか?俺の職場ではトップの意向により多少いったりきたりはしましたが、一応今は「離籍喫煙は禁止!吸うなら自分の休憩時間に!」ということで落ち着いています。ただし休憩が業態上、一斉休憩ではないことから、厳密には管理できないというところはあります。昼休憩を分割で取得して、15時頃に一服なんて社員もいるらしく、その辺を考えると緩い部分はあるかもしれません。

喫煙社員も以前に比べるとかなり減ってきてる印象ではありますが、それでもまだ一定数いるのは事実。だからいっそのこと会社の方針として「就業中は一切のタバコ休憩を禁止する」くらい出してくれてもいいのになと最近は思っています。まぁそれくらい『タバコ』と『仕事』は相いれないものになってきたということかもしれません。

 

俺がタバコ休憩する社員が嫌いな理由は主に3つあります。一つめはやっぱりその匂いです。喫煙所だったり外の喫煙スペースでモクモクと煙を浴びたあと、そのままで職場に戻って来られると、自分たちは気づいてないかもしれないけど、その匂いってやっぱりやばくないでしょうか?ビールとかコーヒーとか、年齢を重ねるとともに美味しいと感じるものもありますが、こればっかりはどんなに年をとっても不快感が無くなることはありません。プライベートで吸うのは自由。だから仕事終わって家帰る前に吸う分は勝手にすればいいと思いますけど、少なくともタバコ吸った服で職場内には入らないで欲しいですね。

二つめは時間に関するところ。「この案件、早めに決裁して欲しい」とか「●●会社から大事な電話が…」ってときに喫煙社員の居所を訪ねると、たいてい『今〇〇さん、タバコ吸いに行ってます』っていうやつ、あの現象って名前付いてないんでしょうか?あなたたちが自分の仕事をどうやって機会損失しようが知りませんが、それによってこっちにまで”待ち”というロスが発生するのが耐えられません。出張とかで一緒に行動しようもんなら、そりゃもうひどい状態。仕事中の喫煙は、他人の時間をも奪う行為と言っても過言ではない気がします。

三つめはマナー。会社で2か月に一度、有志が集まって清掃ボランティア活動をしてるんですが、拾うごみの大半が吸い殻です。フィルターくらいの小さいものだからって、喫煙者って結構平気でポイ捨てしますもんね。空き缶だって捨ててあるじゃないかと言うかもしれませんが、空き缶は非喫煙者も喫煙者も、どちらも捨てると思います。けど吸い殻は喫煙者しか捨てないですよね。歩きタバコで煙をまき散らす行為も然り。スマホ休憩?じゃあ喫煙者はスマホ休憩しないんですかね?要するに絶対的に喫煙者はプラス1で分が悪いよねって話になると思います。

 

そういうことを突き詰めていくと、喫煙者が出世できないというのはある意味で公平だと感じます。そのロジックはよく分かります。いじわるな言い方すると、ニコチン中毒という病気を患い、自ら治療する気がない者を要職には据えられません。俺が上司だったら喫煙者は絶対に登用しないと思います。

ただし誤解のないよう言っておけと、喫煙という行為すべてを否定してる訳ではありません。上にも書いたとおりプライベートではタバコでもなんでも、法に触れない限り、俺に関わらない限り、好きにやってくれって感じには思っています。だけど会社となれば、色んなバックボーンを持つ人が集まって、理念とかビジョンとか、共通の目標のために動かなきゃいけません。色んな人が集まるからこそ、相手が嫌がることは極力しないでおこうねということだと思うんですが、どうもタバコっていう問題だけは、非喫煙者が我慢しなきゃならないみたいな雰囲気がまだまだあることないでしょうか?そういう点で日本企業はまだまだ島国なんだなーと感じますし、その企業で働く我々も、グローバルスタンダードからは程遠いのかなと思ったりします。

幸いにして今のいわゆるZ世代の喫煙率はとても低いように感じます。昔みたいにテレビや映画で喫煙してるシーンがうんと減りましたし、自分の子供世代を見ていても、タバコがなんとなく親や社会に反抗する象徴で無くなったんじゃないかという気もするこの頃です。仕事から喫煙という行為を締め出すためには、あともうひと押し、ふた押しくらいでしょうかね?令和の若者に最後のとどめを期待したいです。