暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

仕事の楽しさと自由を守る

ブログの下書きをしたためていると、これからしばらくの間、映画の感想記事ばかりになるなと思いましたので、久しぶりに仕事のことを書こうと思います。と言いましても、私の会社は少し特殊な業態なので、多少のフィクションも込みとなるのはご了承ください。

私が働いている会社はそれなりに歴史もあり、どちらかといえば「お堅い」部類に入るかもしれません。また、BtoCの部署もあれば、BtoBの部署もあり、客層も幅広いと思います。ただし、私はバックオフィスとなる管理部門に所属しているため、完全に裏方で仕事をしている訳ですが。

とまぁ前段はさておき、会社で働くときの服装や髪形ってどんな感じでしょう?色々あると思います。着なきゃならない制服が決められていたり、制服はないけどドレスコードがあったり、特に規定されている訳ではないけどスーツが常であったりすると思います。私の会社も一番最後と同じです。特に決められている訳ではないですが、スーツにネクタイというビジネススタイル。そのくせ夏はクールビズ、冬はウォームビズという着崩していいのかダメなのか、よく分からない状態。おまけに、以前にいた上司が超堅物。学生の生活指導よろしく「〇〇(男性社員)の髪の毛が長いから切ってこさせろ」とか「〇〇(女性社員)の髪の毛の色が明るすぎる」とか、『いつまで昭和の管理教育の影響を受けているのだ』と言いたくなるほどの状況。陰ながら『そのピッチリ横分けスタイルの方がどうかと思うぞ』と常々思っていました。

時が経ち、何がどうなってこうなったのか知りませんが、いつの間にか俺自身がその上司の立場になりました。単に年を取ったのではなく、異例のスピード出世というやつです。そして、その立場になって真っ先にしたかったこと。それが意識改革です。とにかく堅っ苦しい慣習や考え方を柔らかくしたいと思い(もちろん守るべきものを守り続けることも大切)、そのひとつとして「髪型なんて自由でいいじゃん」と、社員の格好にうるさく口出すのをやめました。もちろん言うだけでなく自らもやってみようということで、髪の毛を伸ばし、パーマスタイルの2ブロックにしました(俺自身がやりたかったというのが一番)。次に、商談の場もあったのでスーツはそのままになりましたが、その代わりジャケパンにしてみました。最終的に、口髭とあご髭も伸ばし、ちょうどその頃にサーフィンをしていたこともあり、小麦色の見事にチャラい上司が出来上がりました。

そんな俺に対して当初はお小言を言う社員もいましたが、そんな人たちには俺自身が圧倒的な仕事量をこなすことで黙らせました。こんな見た目だからこそ” 仕事はクソほど頑張る ”というマイルールを決め、人の2倍とか3倍とか仕事して、3~4年は社内でもトップ評価を残し続けました。見た目がそんなんで仕事もできなかったら、また逆戻りしてしまうとも思ったからです。そのおかげで、今では俺のスタイルに対して何か言う社員はいなくなり(年下の女子社員からは「髭は無い方がいいんじゃないですか?笑」と言われることはありますが…)、段々と社内もお洒落に、華やかになってきた気がします。また、それまでは年功序列、年齢序列で、発言もどこかおっかなびっくりだった若手も、心なしかのびのびしてくれている気がします。(その弊害も、もちろんありますが…)

要するに、仕事は見た目でするんじゃないと俺は言いたいんですね。個人的には、明らかに仕事に支障のある格好、例えば超オーバーサイズの服とか、歩きにくいほどのヒールがある靴とか、そんなんじゃなかったら何でも良いと思っています。しかもそれで自身のモチベーションが上がるなら、なおのこと良いんじゃないでしょうか。俺としては、1日24時間のうち1/3も過ごすところは楽しくてハッピーな空間でありたいんです。

もう少し真面目に言うと、会社という箱があるだけで、社員それぞれには色んなバックボーンがある訳で、皆が同じことしていたら延々と同じ発想しか生まれてこないのでは?と思っています。そのくせ若手に「これまでに無い新しいアイデア」を求めるのは無理筋じゃ…?それならこちらも考え方を変えてみません?そんな感じです。あくまで俺の考えですが。

さてさて、今日からまた月曜日で一週間が始まりました。今週がまたハッピーでありますよう。そして自由を守るためにも、しゃかりきに仕事していきましょう!