暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 SUNNY 強い気持ち・強い愛

年末年始休み。普段なら家の大掃除をしたり、愛車を洗車したり、買い物に行ったり、久々に再開する旧友との飲み会の段取りをしたりして過ごすんですが、今年はとにかく安静に過ごすこと。体力を回復させること。リハビリに時間を割くことを中心に考えた結果、引きこもり生活をすることにしました。しかしテレビをだらだらと見るのは性に合わないので、それなら映画でも見ましょうかと、アマプラで気になるものを片っ端からウォッチリストに追加してしまいました。

 

「SUNNY  強い気持ち・強い愛」はそのうちのひとつ。

90年代、仲良しだった女子高生6人グループ「SUNNY」。それから20年以上経ち大人になった彼女たちは、それぞれに問題を抱えながらも日々を送っていた。その中の一人、今は普通の主婦となった奈美は同じメンバーの芹香が末期がんに冒され、余命1か月を宣告されていることを知る。ある事件をきっかけに疎遠になってしまった彼女たちだったが、芹香のもう一度SUNNYのメンバーに会いたいという願いをかなえるため、奈美はメンバーたちを捜し始める。

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2018年8月の作品なので、今から5年以上前。監督・脚本は大根仁さん。主演は篠原涼子さんです。観たあとにググったら、2011年に公開された韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の日本リメイク作品なんですね。オリジナルでは1980年代後半だった舞台が1990年代中盤(1995-1997年)となり、コギャル全盛期の描写が見れたり、我々世代にとっては刺さる作品ですが、若い子たちはあまり分からないのかもしれません。なお現代は2018年の設定。

音楽は小室哲哉さんが担当だそうです。それだからなのか、劇中歌の安室奈美恵さんや小沢健二さんのJ-POPもガシガシと響きました。映画の前半、久保田利伸さんの「LA・LA・LA LOVE SONG」で女子高生が踊るミュージカル調のシーンがあったんですが、そこから一気に作品に入っていけました。まさに90年代が詰まってるというのか、『あー、平成のあの時代のことね』って感じ。

 

ストーリーやシーンで気になるところは確かにいくつかありました。広瀬すずが演じる女子高校生時代の奈美は阪神大震災を機に東京へ引っ越した設定らしいんですが「関西人のこと舐めてます?」というようなコテコテのセリフやお弁当のお好み焼き。あと白目を向いて喧嘩するシーンなんかは別に無くても良かったかなと思いました。

とはいえ、順番に見つかってくSUNNYのメンバーが、それぞれ大人になって問題を抱えながら生活してる描写。仕事が上手くいかなかったり、アルコール依存症だったり、借金生活だったり、配偶者の浮気だったり、そういうところを見ながら『あー、あいつ今どうしてるんだろ?』と、見てるこちらの現実に投影してしまいました。最後、リーダーの芹香が亡くなってしまうんですが、俺たちだってもうアラフォーですもんね。そろそろそういう年が来る頃です。とにかくこの映画は1990年代後半が青春だった人たちにお勧め。

気づけば学生生活を終えてもう20年近く。年に一度の年賀状で生存確認をしたり、かろうじて繋がってるSNSで近況確認をしたり、濃いのか薄いのか分からない繋がりですが、この映画を見終えた正直な感想としてはこれに尽きます。

 

みんな元気かー?

 

ありがとうございました。