おそらく松岡茉優さんのつながりで、俺のアマプラのおすすめに表示されてきた本作品。評価もなかなか良かったので、ウォッチリストに登録していたものをスマホにダウンロードし、通勤の合間に鑑賞した。原作は又吉直樹さんの小説で、行定勲さんが監督し、2020年7月に公開。出演は山﨑賢人さん、松岡茉優さん、伊藤沙莉さん他で、上映時間は136分。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思ってた—
演劇を通して世界に立ち向かう永田と、彼を支えたいと願う沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った。中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしま う。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想。そのはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履 いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。突然の出来事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放って おけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、 ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるよう にますます演劇に没頭していき―。
「一番 会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことが、なんでできなかったんだろうね。」
レビューサイトで何人かがコメントしていたが、まさにそのとおり。スマホの小さい画面はもちろん、自宅のテレビやパソコンではなく、映画館で見たかった本作品。何がそんなに良かったのかと言われればひとことでは表現できないが、後からじんわりと心に響いてくる。
まず沙希を演じる松岡茉優さん。演技力がやばいくらい上手くて、一瞬でこのキャラクターが好きになってしまった。原付を乗り回す永田に構いにいくシーンは特に可愛すぎた。そして永田を演じる山﨑賢人さん。これがまたクズキャラ過ぎて腹が立つんだけど、見ていてそう思わせるということは、これまた演技力がやばいという裏返し。そして、キスシーンがまったく出てこない恋愛映画だそうが、そう言われればそうだったなと。
ラストシーンでこの映画のタイトル「劇場」という意味が分かるのだが、舞台で永田が夢を語ってるところ。それを客席で見てる沙希が「ごめんね」って言いながら涙してるところ。このシーンは見ているこっちも色んなものが込み上げてきて、きっと映画館で見ていたら、しばらく外に出れないくらい感情グチャグチャになってた気がする。
最後に、こんなストーリーを書ける又吉さん。素直に素晴らしいと思います。
ありがとうございました。
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