暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 蜜蜂と遠雷

恩田陸さんの長編小説『蜜蜂と遠雷』を元にした映画。監督は石川慶さん。出演は松岡茉優さん、松坂桃李さん、鈴鹿央士さん、斉藤由貴さん他。よく行く書店で見ていたので原作の存在は知っていたが、上下巻ということもあって、なかなか手が出ない状況だった。そんなときアマプラで本作品を見つけ、本当は先に原作を読みたかったんだけどフライングして一気見してしまった。

eiga.com

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜(松岡茉優)。“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石(松坂桃李)。人気実力を兼ね備えた優勝大本命、マサル森崎ウィン)。今は亡き“ピアノの神”からの「推薦状」を持つ謎の少年、風間塵(鈴鹿央士)。熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは。

youtu.be

レビューサイトを見ると、原作を読んだ方々から結構厳しい評価が並んでいるっぽいが、個人的には結構良かった。数多く描かれている演奏シーンのピアノの音色が、見ていても聴いていても、とても心地よい。実は俺も小学6年生までピアノを習っていたので、懐かしく思うとともにもう一度やってみたくなる。

音楽を題材にした映画の良し悪し。あくまでも俺の考え方だけど「自分がやってみたくなるかどうか」をひとつの基準にしている。『セッション』を見たあとはドラムたたきたくなったし、『フィガロに恋して』を見たあとは思いっきり歌いたくなったし、この『蜜蜂と遠雷』見たあとは、ピアノひきたくなる。特に後半のコンクールでそれぞれがピアノ演奏するシーンは圧巻で、実際にひいてるのかどうかは分からないけど、その指捌きには見とれてしまった。

しかし厳しい評価がされているということは、反面この原作がすごく面白いという裏返し。一気に俺のなかの「次に読みたい本ランキング」で上位まであがってきた。

ありがとうございました。