暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 南極料理人

しばらくマイナーな映画ばっかり観ていたので、久々に豪華俳優陣の映画を鑑賞。こちらはSNSで紹介されていて、ずっと前にウォッチリストに登録していた作品。

西村淳さんの「面白南極料理人」と「面白南極料理人 笑う食卓」が原作となり、沖田修一さんが監督、出演が堺雅人さん、生瀬勝久さん、きたろうさん、高良健吾さん、豊原功補さん、西田尚美さん他で、上映時間は125分。公開が2009年なので今から15年も前になるのか。全然色褪せてない。

ttcg.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

海上保安官・西村淳のエッセイが原作。南極観測隊員の料理人として派遣されることになった西村。非日常の環境で、学者、大学院生、医師などの個性的なメンバーが繰り広げるクスッと笑える日常を描くほのぼのコメディ。

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ジャンルはコメディらしく、たしかにストーリーの端々にそれらしい展開はあるのだけど、南極観測隊員の皆が家族を残して単身で来ていることを考えると、途中からは少し切なくなりながら鑑賞していた。なんせその距離、14,000キロ。「東京、大阪間で次の休みにちょっと帰省しよう」とか、そんなレベルじゃない訳だから、自分だったら耐えられないかもしれない。

あとはなんといっても、堺雅人さんが演じる西村の作る料理が、おにぎりひとつから非常に魅力的に映る。だからある意味で、基地内の食卓を中心に進む観測隊員のオジサマ方のグルメ映画。念願のラーメンを食べるシーンの「西村くぅーん、らぁめんだー」というセリフなんて、「旨い」という言葉以上に美味しそうに聞こえる。まさに身体のなかから漏れ出たというべきか。

他にも、水は氷から作るとか、お湯の沸点が低いからインスタントラーメン作っても芯が残るとか、電話料金がすごく高いとか、氷柱の採集とか、南極での生活や仕事についても興味深く感じながら観ることができた。

観る前と観たあとでは、全然印象が違う映画。個人的にはかなりおすすめ。

ありがとうございました。