暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 トップガン

1986年の映画。監督はトニー・スコット。出演はトム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマーアンソニー・エドワーズトム・スケリットなど。1986年の全米興行成績1位を記録し、トム・クルーズ出世作としてだけでなく、助演のヴァル・キルマーメグ・ライアンアンソニー・エドワーズティム・ロビンスら、若手俳優出世作となったことでも有名。

なぜそんな昔の映画を今更かといえば、理由はただひとつ。「トップガン マーヴェリック」を観たかったから。それに尽きる。たぶんこれを観ずにいきなり観たとしても、ある程度は面白いんだろうけど、その辺が妙に律儀な性格なもので…。映画の長さが1時間49分で、勢いで観れそうだったということもある。

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

トム・クルーズ主演の航空アクション作品。アメリカ海軍のトップ1%のエリートパイロットを養成する訓練学校・トップガン入りを果たしたマーヴェリック。彼が親友の死や恋を経てパイロットとして成長していく物語。

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いきなり流れてくる超有名な主題歌。マーヴェリックが乗ってるバイク。女性の口説き方。まぁ格好いいのなんのって、本当にこれ1986年の作品なんだろうか?当時、社会現象にもなったのが良く分かる。戦争映画というよりかは青春映画。アメリカ海軍が全面協力で製作されたというのも時代を感じる。今だったら絶対にありえないよね。

ただし、冷戦が終結していない時代とはいえ、そんなにアメリカとソ連はしょっちゅうドンパチしてたの?という疑問は感じなくもない。けどそこはハリウッド映画なんで気にしなくていいか。

さて、あらためて冒頭のことに戻るが、本作品を観終わると、否が応でも「トップガン マーヴェリック」の期待が膨らむ。まだCM動画含め全然観てないので、ネタバレサイトは絶対に見るまいと思いながら、次の週末を楽しみにしておく。

ありがとうございました。

 

鑑了 すばらしき世界

アマプラのウォッチリストに登録してから、なかなか見れずにそのままとなってしまっていた本作。最近、そういえば邦画は恋愛映画ばっかりだったなーと思い返し、ようやく見ることにした。2020年の映画。映画の時間は2時間6分。監督は西川美和さん。主演は役所広司さん。他に、仲野太賀さん、橋爪功さん、六角精児さん、長澤まさみさん等々。

wwws.warnerbros.co.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

下町の片隅で暮らす三上(役所広司)は、見た目は強面でカッと頭に血がのぼりやすいが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯だった。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が番組のネタにしようとすり寄ってくる。やがて三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いもよらないものを目撃していく……。

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見終わった感想としては、とにかく役者陣の演技力の素晴らしさに尽きる。特に主人公の三上を演じる役所広司さん。これまでじっくり役所さんの代表作を見たかと言われると、Shall We ダンス?くらいしか出てこない不届きものな俺なんだけど、とにかく人間臭い演技が最高だった。元凶悪犯を合間合間に感じさせるところも、ぼろアパートに暮らし生活保護を受ける情けないところも、あと嬉しいときに『ニカッ』と笑う真っすぐなところも、「ほんとにこんな人いそう」と思いながら見てた。

あとシーンとしては極めて少なかったけど、長澤まさみさんの存在感もなかなかだった。テレビ局の人間を演じてるんだけど、その根性がめちゃくちゃ格好良かった。

おかげさまでというべきか、この映画で描かれているほとんどのシーンは、現実世界で俺自身は関わることが無かった世界。だけど関わってなかっただけで、見ていなかっただけで、いや、見ようとしていなかっただけで、実際はどこにでもあるんだと思う。なんとも言葉で形容しがたいけど、「社会」ってものを感じさせてくれた作品な気がする。

ありがとうございました。

 

骨の再生、完了!

3月30日の土曜日。約2か月ぶりの外来だった。朝9時からの予約にも関わらず、春眠暁を覚えず……起きたのが8時をまわっていた。前日に令和5年度の仕事納めをしてきた疲れも感じながら、大急ぎで用意をして妻に病院へ送ってもらい、なんとか間に合った。

いつものように機械で受付を済ませ、まずはレントゲン撮影。今回はいつもの技師さんじゃなく、新しい技師さんだった。ベテラン風のオジサマじゃなく、若くて可愛らしい女子。こういう細かいところに、この時期はすごく年度替わりを感じてしまう。

その後、整形外科の診察室の前で15分弱待っていると、俺の番になった。入るなり、やはり最近の近況を聞かれる。

「お久しぶりです。どうですか?」
「鋭い痛みはマシになりましたけど、違和感は凄いです。あとやっぱり90度以上に腕を上げようと思うと辛いです」
「そうですかー。じゃあやっぱり抜きましょうか。骨はひっついてますので」
「お願いしたいです。けど4月以降の予定はすぐに分かりません」

そりゃ、本音を言えば最短で手術できるならそれに越したことはない。けど、昇進していきなり休むということや、できるなら仕事の繁忙期より閑散期で調整したいという思いが頭をよぎった。

しかし実際に右肩の可動域を確認してもらうと、かなり硬いらしい。ある程度は柔らかくしておかないと、抜いた後のリハビリも大変だとか。骨が歪むことなくひっついたので、もう可動域の制限も特にないそうなんだけど「え、ほんとに上まで動くの?めちゃくちゃフックプレートが引っかかる感覚あるよ??」という心境は変わらずだった。

そしてもうひとつ聞かされた話。それが主治医の先生が4月から別の病院に異動するということ。まぁ会社員と一緒で、系列病院をぐるぐると回るんだろうけど、なんか肩透かしを食らったような印象は正直なところ。結局、手術するとなっても後任の医師の診察受けてからになるのでは…?と思っていると

「じゃあ次回は6月15日に来てください。後任には引き継いでおきます」
「えっと、そのときに手術の日程を調整させてもらったらいいですか?」
「そうですね。8月か9月くらいになると思います」
「そのときの入院期間はどれくらいですか?」
「前日に入院。全身麻酔で手術して、翌日か、心配な方は翌々日に退院されます」
「2泊3日か、3泊4日ということですね」
「そうなると思います。それじゃあ、あと痛み止め処方しておきますね」

あらためて考えると、結構あっさりしたもんだ。だけど、骨の状態にひと安心する気持ちもあれば、この違和感をあとまだ5~6か月続くというストレスもあったり、心中なかなか穏やかではない帰り道だった。

その後、同じ日に予約をとっていたリハビリのクリニックへ行った。担当の理学療法士さんの診察の結果を伝え、いつものように2単位の施術。この1か月で可動域はかなり大きくなっているそうで、比較的順調に進んでいるらしい。こちらではおかげさまで色々と前向きなお話を聞くことができた。

つくづく、事故は一瞬。怪我は一生だね。骨が引っ付いたんなら、そろそろ自転車も再開しようと目論んでるけど、くれぐれも安全運転しなければ。

 

理想の上司像

先週末からの穏やかな天気が続いており、今日も天気が良い。最高気温は21度だそう。晴れの月曜日は気のせいか心穏やかになる。そして、今日は4月1日だ。気づければ令和6年度があっという間に終わっており、今日から新年度に入った。とにかく時間の経過が早い。早すぎる。つくづく人生の後半は時間を大事にしなければと思う。

さて、今日は昨年度と今年度の違いについて考えてみたい。あくまでも仕事面の違い。

役職

おかげさまでこの4月から管理職になり、課長という肩書きが付いた。それまでも課長補佐だか課長代理だか、よく分からない立場にはいてて、ほぼ管理職みたいな仕事内容だったんだけど、それが正式にものとなった。なのでマネージャーという仕事は一年生ということになる。直属の部下は4名。ただし立場上、組織全体を束ねることになるので、どうやって切り盛りしていこうかと考えると、さすがに鋼のメンタルを自負しているとはいえ、グラグラと揺らいでくる。

この会社で40歳で管理職になることは、異例のスピード出世だそう。実際に年上部下が一気に増えるので、まさに大外からのごぼう抜き。ある程度想定はしているけども、妬みや僻み、足の引っ張り、根も葉もない(?)噂話なんかは色々と出てくるんだろうなと思ってる。

正直に言うと、2月くらいから夜にそのことを考えると眠れなかった。けど、今はもう半分開き直ってる。抜擢してくれた部長や、前任の課長に恥をかかせないよう精一杯やるだけ。ポジションスキルと同時に、ヒューマンスキルを高めて、付いてきてくれる人間を増やしていきたい。

仕事内容

役職が変わるので当たり前だけど、プレイヤーとしての仕事はいったん終了。いや、正確には後任が育つまで今の仕事も掛け持つことになったから、しばらくは究極のプレイングマネージャーになるんだけど、それでも本業はマネージャーなので、今と同じようには立ち回る訳にいかない。

プレイヤー時代、半分自慢も入るけど、たぶん俺は上にとったら相当に使い勝手の良い社員だったと思う。振られた仕事を断ることは「仕事人としての美学に反する」と考えてたし、上司から頼まれた仕事はどんなものでも順番は最優先。そのうえで自分の仕事を遅らせたことはなく、成績は常に社内でトップ3以内をキープ。企業した社長が一番欲しい人材は自分の分身だという話を聞いたことがあるけど、まさに今そんな心境で、この使い勝手の良いプレイヤーが抜けた状況をどうやって乗り切るか。マネージャーとして、俺の分身をどうやって作っていこうかというのが、当面の課題。

人間関係

ポジションが上がれば、見える景色が変わるというのは良く言われるところ。これまでの経験も踏まえ、それは俺もそのとおりだと思う。対外的な人間関係はもちろん。ただしここでは対内的な人間関係を考えてみる。上にも書いたとおり、同期や元上司を追い越して管理職になる訳だ。立場上、ときにシビアな判断をしなくちゃいけないことも出てくるだろうから、慣れ合う訳にいかない。味方作りをすると同時に、ときにはその味方に切腹を命じるくらいのことは考えておかないといけない。そういう意味で、付き合う人間は考える必要がありそう。

ただし幸いなことに、俺は社内ではどちらかといえば一匹狼を貫いてきた。どの派閥にも属さず、特定の人間とつるむこともなかった。プライベートの連絡先を交換している者もごくごく少数。なので、引き続き、生活感を見せないスタイルを続けていこうと思っている。

その他

まぁこれはすぐに終わるだろうけど、デスクの引っ越しをしなきゃならない。効率を上げるための投資は惜しみなくしてきたおかげで、PC周りを含め俺のデスクはかなりカスタマイズしてある。モニターアームで拡張している3画面のディスプレイ。有線が嫌いなのでことごとくワイヤレス化している各種ガジェット。選りすぐりの文房具たち。人知れず休息するためのデスク下のリラックスツール。

なぜか誰かに手伝ってもらってするのは嫌なので、自分ひとりのときに黙々とやりたいタイプ。なんとなく完成はGW空けくらいな気がする。実はメカニカルキーボードもこのタイミングで欲しい。

そんな感じで色々考えるんだけど、最後に、俺が下っ端のときに見てた上司たちのことを考える。どちらかといえばクソ上司が多かった気がするけど、やっぱりなかには俺自身の仕事観に影響を与えてくれた人もいる。厳しいとか優しいとか、そういう単純なところではなく、尊敬できるかどうか。なので、今の部下たちにとって俺がどう映ってるのかは常々意識しておきたいと思う。同じようにはできないし、きっとそれはしなくていいだろうから、俺なりの色を少しずつ探していきたい。理想の上司像。部下のためにそうなりたいんじゃなく、結果、部下に理想と思ってもらえれば嬉しい。頑張っていこう。

 

 

U-Finance

今年度が残り一週間を切ってしまった…

人事という仕事をしてると毎年嫌でもやってくる年度末、年度初めの繁忙期。昨年はとびきり忙しく、今思い出してもまともに呼吸していた記憶がない。けど、なんだかんだ言って、今年も似たような雰囲気。むしろ鎖骨骨折というハンデを負ってる分、昨年よりしんどい気がする。

けど一番違うのは、昨年は色々あって俺ひとりで全部の仕事をしなきゃだったのに対し、今年はそこに新人の育成が引っ付いてること。昨年の4月に入社してきた新卒の新人。ピチピチで眩しいくらいの若者。潰れないように、壊れないように、ご機嫌とりしながら大事に育てた部下。おかげさまでリアルな意味で俺の右腕になってきた。ありがたい。

残念ながら、忙しい状況はまだまだ続きそうな気がしている。おそらくひと息つく暇もなく4月を迎え、俺の立場がひとつポジションアップし、新たな仕事がどっさり降ってくるものと思われる…。今朝、部長からは新年度の宿題もたっぷり仰せつかり、かなりお腹いっぱい。

メンタルはどちらかといえば鋼な俺も、不器用なりに自己分析すると、今結構きてる気がする。周りからは「新人大丈夫?」と部下に気を使われることが多く、それを言われるたびに「俺のことはあんまり見てくれてないんだな」と余計にひねくれる。つくづく面倒くさい人間だこと。けどね、管理職って孤独なんだよ。簡単に弱音を吐けないから、人知れず努力もしてるし、部下が想像する以上に歯食いしばって頑張ってるの。だからたまには『おつかれさまです』って言ってあげてみてください。顔には出さないと思うけど、きっと内心凄く喜ぶから。

さて、激動のラストウィーク。令和5年度も色々あったけど、「終わりよければすべてよし」ってなるかどうかは、なんだかんだ言っても自分次第だよね。がんばります。

 

"ながら"でできる力

もし1つだけ好きな能力を手に入れられるとしたら、どんな能力が欲しいか。

 

最近こんなことを考えるときが多くある。通勤電車に乗ってるときとか、風呂の湯船に浸かりながらとか、布団に入って寝る前とか。なぜだろう。けど俺は妄想族と自負してるから、今回が初めてではない気がする。昔からたぶん「しょーもなさ」はあまり変わってない。だけど最近になって、その考える中身だけは確実に変わってきている気がする。40歳という折り返し地点を回ったからだと思うけど、人生の後半戦を意識しているのだろう。

それを踏まえて最初の答えを書くと、今一番は「"ながら"でできる力」が欲しい。半分真剣に、半分憧れを持って言うんだけど、例えば映画を見ながら小説を読める力。例えばブログ記事を書きながら事務作業できる力。仕事のマルチタスクとはちょっと違う。イメージとしては、絶対に並列できないものを同時にする力。

若いときって、その若さゆえに「時間は無限にある」ように感じてた気がする。今考えると、時間の無駄遣いも多かった。それがようやくこの年齢になって『1日が24時間しか』ないこと。『1年が365日しか』ないことに、凄く焦りを感じている。どんなにお金持ちであっても、どんなにイケメンであっても、反対にそうじゃなくても、時間は平等に過ぎていく。そう、今のこの一瞬が戻ってくることは二度とない。

そう考えると、俺に残された時間をいかに有効活用、自分自身が満足いく使い方できるかなと思ってしまう。見たい映画はたくさんあるし、読みたい小説もたくさんある。その後はアウトプットのためにブログ記事にしたいけど、平日は仕事もしなきゃならない。そんなジレンマを感じれば感じるほど、「"ながら"でできる力」を求めてしまう。

まぁ叶うことがないから良いのかもしれない。だから「時間」を意識するようになれたとも言えるから。けどひとつだけ。若いときはそんなこと気にしないで、勢いとか感情に任せて突き進むから楽しいというのも事実。人生って深いね。

 

鑑了 1秒先の彼

2020年の台湾映画「1秒先の彼女」をリメイクした映画だそう。原作の舞台を京都に移して男女のキャラクター設定を逆転し、周囲よりワンテンポ早い男性とワンテンポ遅い女性の“消えた1日”をめぐる物語が描かれている。公開は2023年7月。監督は山下敦弘さん。脚本は宮藤官九郎さん。出演は岡田将生さん、清原果耶さん他。作品の長さは1時間59分。もちろん今回もアマプラで鑑賞。

www.bitters.co.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks

郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにもとにかくワンテンポ早い。いつも相手から告白されるのに、「イケメンなのになんか残念」と言われては必ずフラれてしまうのだ。ある日街中で路上ミュージシャン・桜子のまっすぐな歌声に惹かれ、たちまち恋に落ちるハジメ。必死のアプローチで花火大会デートの約束を取り付けるも、目覚めるとなぜか翌日に。“花火大会デート”が消えてしまった…!?消えた1日”の手がかりとなるのは、毎日郵便局にやってくるワンテンポ遅いレイカのようで…。

youtu.be

約2時間程度の時間だったけど、鑑賞はあっという間だった。さすが宮藤官九郎さんという感じで、見ていても展開が全然飽きるなんてことない。岡田将生さんの京都弁は終始気になってしまったけど、まぁそれは仕方ない。清原果那さんを見たことがなかったということもあり、途中までヒロインが桜子を演じる福室莉音さんだと思っていたあたり、まんまと作り手に乗せられてしまった俺。それに気づいたときには苦笑いしてしまった。

1秒という時間が何か鍵になってくるのかな?と思いながら見ていたけど、これにはあまり意味はなかった。けど時間が止まる仕組みは良く考えられてて、素直になるほどねと思った。そしてその展開からがこの作品の一番の見どころかな。

鑑了し、今となれば原作の「1秒先の彼女」も気になるところ。いつか時間があれば見てみたい。

ありがとうございました。