暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 光

特にこれといった理由はなく、アマプラ内をザッピングしていると少し気になったのでウォッチリストへ登録。どういう気分のときに見ようかとは思っていたが、トレッドミルに乗りながらだったりストレッチをしながら、何夜かに分けて鑑賞した。

原作は三浦しをんさんの小説らしく、この作品監督は大森立詞さん。出演は井浦新さん、永山瑛太さん、長谷川京子さん、橋本マナミさん他。2017年11月に上映された137分の作品です。

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以下、あらすじ。(参照 Filmarks

東京の離島、美浜島。中学生の信之は記録的な暑さが続く中、閉塞感のある日々を過ごしている。信之を慕う年下の輔は、父親から激しい虐待を受けている。美しい恋人の美花がいることで、毎日は彼女を中心 に回っていた。 ある夜、美花と待ち合わせをした場所で信之は美花が男に犯されている姿を見る。そして信之は美花を 救うために男を殺す。 その夜、理不尽で容赦ない圧倒的な力、津波が島に襲いかかり、全てを消滅させた。生き残ったのは、信之のほかには美花と輔とろくでもない大人たちだけだった。 それから25年後、島をでてバラバラになった彼らのもとに過去の罪が迫ってくる―。妻子とともによき父 として暮らしている信之と、一切の過去を捨ててきらびやかな芸能界で貪欲に生き続ける美花。誰からも愛されずに育った輔が過去の秘密を携え、ふたりの前にやってくるのだった。

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鑑賞後、率直な感想を言ってしまうと「俺には合わなかった」というひとことに尽きる。「蛇にピアス」を観て以来、井浦新さんは気になる俳優さんだったし、永山瑛太さんは言わずもがな。事前にあらすじを読んで、サスペンスなのかと構えていたが、薄気味悪さは感じれど、個人的にサスペンス感はほとんどなかった。

そして、おそらくそれを狙ってだとは思うのだが、ところどころで流れてくるテクノ音楽が強烈に違和感。ボリュームも間違ってるんじゃないかと思うくらい。不気味さとか狂気的な雰囲気とは、少し違うように感じてならなかった。

井浦新さんの何考えてるか分からない役や、クズみたいな役柄を演じる永山瑛太さん。妖艶だけど幸薄い役を演じる橋本マナミさん。これら俳優陣は良かっただけに、映像と音のバランスの悪さは「正直残念」という思いに尽きる。

読んだことはないけど、小説は良いらしい。比較するため、というよりこの印象を払拭するために読んでみたくはなった。

ありがとうございました。