俺の大好きな伊坂幸太郎さんの小説が原作。小説は2003年発行だから今から21年も前になるのか。もちろん読了済。2007年に映画化されたことは知っていたが、小説で想像していた世界観が壊れて欲しくなかったので、あえて観ずに今のいままで来た。だけど先月からアマプラで見放題になったし、そろそろいいかなと思って一念発起。
監督は中村義洋さん。出演は濱田岳さん、永山瑛太さん、関めぐみさん他。上映時間は110分の作品でした。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
伊坂幸太郎原作の映像化困難と言われていた小説を映画化。濱田岳、瑛太出演。大学進学で仙台に来た椎名は隣人の河崎から本屋襲撃を持ちかけられ、次第に河崎の元彼女・琴美、琴美の彼氏・ドルジの話がリンクしていく。
上映時間をもう少し長くして、じっくりと展開しても良かったのかなとは感じたけど、反対にそうすると伊坂作品の疾走感だったり爽快感が薄まりそうな気もするし、難しいところ。たしかにこの世界観を映像化するのは難しいと思う反面、よくここまでの作品に仕上げられたなというのが素直なところ。
当時、原作を読んだときの伏線回収にはただただ驚き、感動した記憶がある。だから、もし原作を読まずにこの映画を観たらどういう感じになるのか、そんなことも考えながら見ていたが、河崎の正体が分かったときはただただ切ない。
作品のなかの「神様を閉じ込めて、見なかったことにしてもらう」という考え方が好きだし、曲中歌となっているボブ・ディランの『風に吹かれて』がとにかくマッチしていて、ずっと聞いていられる。
見終わった余韻も良く、家のどこかに眠ってるであろう小説を引っ張り出してきて、もう一度読みたくなった。
ありがとうございました。
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