おそらくTikTokで誰かにおすすめされてた動画を見た後に、アマプラのウォッチリストに放り込んだままになっていた作品。内容が内容だけに、家族がいるリビングでの鑑賞はしずらく、タイミングを見計らいながらようやく鑑了。2021年の作品だけど、日本で公開されたのは2023年4月になってからだそう。監督はショーン・ベイカー。出演はサイモン・レックス、ブリー・エルロッド、スザンナ・サン他。ちなみに映画の長さは2時間10分ほど。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
「ポルノ界のアカデミー賞を5回逃した」ポルノ俳優だったが、今は落ちぶれ無⼀⽂で故郷テキサスへ舞い戻ったマイキー。別居中の妻の家に転がり込むことに成功したが17年のブランクのおかげで仕事はない。昔のつてでマリファナを売りながら糊⼝を凌いでいたある⽇、ドーナツ店で働く少⼥と出会い再起を夢⾒るが…。
レッド・ロケットというのは「オス犬の大きくなった大事なところ」を意味するスラングだそう。なるほど、最後のサイモン・レックスが演じるマイキーの疾走シーンがそれを表現しているのか…。
メジャーな映画ではないと思うんだけど、なかなか面白かった。派手なシーン、豪華なシーンは皆無。だけどそれをカバーするくらいのマイキーの存在感。都落ちしてきた元ポルノ俳優。口だけで自己中心。高校生に手を出すダメ男。ストーリーはアメリカだけど、なんかこういう人ってどこにでもいそうだと思えてくる。
個人的に面白かったのは、ドーナツショップでアルバイトするスザンナ・サンが演じる高校生のストロベリーとマイキーとの掛け合い。だんだんとストロベリーの方がやり手に思えてくるところが妙に面白い。あとマイキーの自転車の乗り方が、実にアメリカらしい。
恋人と一緒に見るのではなく、この作品はぜひ男ひとりで見て欲しい映画。一見馬鹿バカしいけど、噛めば噛むほど面白くなる内容。
ありがとうございました。