暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鑑了 Coda コーダ あいのうた

TikTokで紹介されていた本作品。2021年の映画ということですが、何の予備情報もなくアマプラで鑑賞させていただきました。以下、全部見終わってから調べたところによると、監督・脚本はシアン・ヘダー、主人公をエミリア・ジョーンズ、その両親をマーリー・マトリンとトロイ・コッツァー、兄をフェルディア・ウォルシュ=ピーロが演じています。また、この作品は2014年のフランス語映画「エール!」の英語リメイク版となっているそうです。

gaga.ne.jp

以下あらすじ。(参照 Filmarks

豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし…。

youtu.be

見終わってからじんわりと「このシーン良かったなー」と思うところが2つ。ひとつめが発表会のシーン。あまり言うとネタバレになってしまうんですが、そのシーンで描かれていた聾啞者が感じている ”音のない世界” は、ぜひこの映画に没頭しながら見て欲しいです。ふたつめがオーディションのシーン。見ながら、ラストは「たくさんの観客の前で」とか「拍手喝采に包まれて」とか想像していましたが、決してそうではない。しかしそれ以上に家族愛が溢れた描写で、パソコンでひとりで見ていたのですが、思わず泣いてしまいそうな感情が溢れてきました。あとは個人的に、音楽教師のベルナルド先生のキャラクターが良かったです。

余談ですが、この手の映画として俺が思い出すのは「天使にラブソングを」です。中学校の音楽の時間、他の授業内容はほとんど覚えていないなかでも、この作品を音楽室で見せてもらったことは、いまだに覚えています。やっぱり視力よりも聴覚や嗅覚というものは、脳にダイレクトに入ってくるのだろうか?そういう意味で、音楽の才能があるっていうのは素敵。そういえば実は俺も6歳から12歳までピアノを習っていて、中学校の合唱発表会では男子で唯一の伴奏者だったりもしたんですが、今思うと細々とでも続けておけば良かったなーと少し後悔。

ありがとうございました。