「ライ麦畑でつかまえて」の再来と絶賛されているらしい。また、社会現象となったベストセラー青春小説がもとになっているらしい。すべてらしい。と言うのも、アマプラのおすすめに出てくるまで俺はこの作品のことを全然知らなかった。そんな前提で書いてます。
映画公開は、アメリカでは2012年9月。日本では一年以上経った2013年11月とのこと。監督はスティーブン・チョボスキー。出演はローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー。1時間42分という長さもあり、サクッと鑑賞できた。
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
チャーリー(ローガン・ラーマン)は、小説家を志望する16歳の少年。高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられ、ひっそりと息を潜めて日々をやり過ごすことに注力していた。ところが、彼の生活は、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)、美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)という兄妹との出逢いにより、一変する。初めて知る“友情”、そして“恋”―。世界は無限に広がっていくように思えたが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める―。
アメリカの高校の雰囲気を良く知る訳ではないので、スクールカーストと言われてもいまいちピンと来なかったけど、それは見ているうちに何となく頭に入ってきた。どの国も同じで、一部のウェーイ系と陰キャ、そしてそれ以外という雰囲気かな。違うのはだいたいのウェーイ系とスポーツ(この映画ではアメフト)が一緒だということ。俺の視点で考えてみると、団体競技のスポーツが大嫌いなので、俺は陰キャかそれ以外か。
主人公のチャーリーは、内気な小説家志望の高校生で、タイトルのウォールフラワーとはダンスパーティなどで誰にも話しかけれず壁際に佇む人を指すらしい。高校生でダンスパーティーって。。。そう考えれば、ある意味でアメリカ社会のプレッシャーは実は日本よりも強そう。そんなチャーリーを救ってくれるのがパトリックとその義理の妹のサム。彼らを通じてチャーリーはイケてる仲間ができるんだけど、実は彼らも裏では葛藤していて、自分だけが悩んでいるわけではないことを知り始めたチャーリーの成長が、この作品の共感ポイント。
イケてるやつにもイケてないやつにも悩みがある。誰もが人には言えない辛い思いを抱えている。マイノリティだけでなく、誰に対しても優しい。そんな青春映画。
ありがとうございました。