暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

Memories of ”成人式”

1月の第2月曜日。言わずと知れた成人の日。もはやウン十年前の出来事であり、働いていると、もはや年末年始休暇明け、一週間突っ走ったあとのリカバリー休みという感じが色濃い日であるが、とはいえ当人たちにとったら、区切りになる日である。

以前であれば『荒れる成人式』として面白おかしくマスコミに取り上げられたりしていたが、成人が18歳となった今、それはごくごく一部の出来事であり、ほとんどは『同窓会』という意味合いが強いことだろう。あの大変な幹事役を、行政がしてくれるのだから活用しない手はない。

我が家の子どもたちも、この数年以内に次から次にそのイベントを迎えることになる。男子はスーツを作っておけばいいが、女子の振袖問題は家計的にも頭が痛い問題ではある。まぁそれはさておき、あらためて自身の「成人式」を思い返してみる。

 

俺の場合は、市の体育館で式典が催された。それぞれが三々五々に集まり、受付をして、良く分からないパンフレットをもらい、三十名ずつくらい毎に集合写真を撮り、時間になるまで「久しぶりー!」というお決まりのセリフとともにキャーキャー声で溢れ返り、時間になれば会場へ入るというスケジュールだったと思う。

そして、式典では市長だけじゃなく「それ票稼ぎ以外は何の目的で?」という議員の長々とした挨拶。「そんなんあったんかよ?」という市歌が流れたり、「誰が嬉しいの?」という記念品の紹介。そりゃ聞いてる者なんていないはず。

冒頭の『荒れる』成人式というところにも戻るけど、今思えばそれも仕方ない部分はあると思う。後にも先にも、参加したのは(当たり前だが)その一回だけなので、今はどういうう進行になってるのかは知らないが、だって『荒れる』のは『クソつまらん』からなんだもの。

 

「自分がつまらん状況でも大人しく座ってるもんだ」

 

もちろんそのとおり。ちゃんと俺は大人しく座ってましたよ、ええ。けどね、その稽古?訓練は別にこの場じゃなくても良くない?とは思った。これから社会に出たら何度でもそんな場面経験するんだから、それはそっちでするよ。

例えば、俺と同じように10年とか20年前に成人式を迎えた人が思い出して欲しいんだけど、成人式参加したときの思い出ってどの部分?もし市長や議員の挨拶、式典の内容って人がいたらごめんなさい。けどやっぱりその思い出の大部分は、一気に大人びて綺麗になった女友達や、イキった格好に白けた目を向けってしまった男友達との再会てとこじゃなかろうか。少なくとも俺はそう。

それだったらって話なんだけど、式典そのものもフォーカスをその部分に当てまくった方が良いんじゃないかなー。例えばどの学校にも懇意にしてる写真屋があるだろうから、当時のアルバムをスライドショーにして流すとか、各学校対抗のゲームイベントするとか、極論、あえて男女の交流の場にしてしまうとか…etc.

 

「そういうことするには予算が…」

 

出来ない理由は出来る理由じゃないけど、だったら参加費用とってもいいと思う。貴重な思い出作りなんだったら、使途さえ明確にしてやれば、みんな喜んで払うでしょ。今の時代、タダほど高いものは無いんだから。

あと極論として書いた出会いという部分。別に男女じゃなく同性同士であってもそうなんだけど、『学校』という箱を外れて、社会に出てから改めて繋がりなおすなんて機会は滅多とないから、細く長くでいいから今後も繋がっておきたい人とは、そういった機会にでも繋がっておいた方がいいよ。これは老婆心ながら。

 

最後に、今年の成人は昨年より3万人増えたものの、過去2番目に少ない109万人だったそう。内訳は男性が56万人で、女性が53万人。個人的には、この3万人に驚きはあるけど、ひとまずは区切りでもあるので、あらためまして。

皆様、おめでとうございます。

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以上、2025年の年明け早々、ふとLINEを見ると高校の同窓会を企画するグループが立ち上がり、懐かしい面々を見ながら、この乱文を書いてる。