- (監督) ガイ・リッチー
- (出演) マシュー・マコノヒー、ミシェル・ドッカリー、チャーリー・ハナム、ジェレミー・ストロング、コリン・ファレル、ヘンリー・ゴールディング、ヒュー・グラント他
- (上映日) 2021年5月7日
- (上映時間) 113分
以下、あらすじ。(参照 Filmarks)
ロンドンに緊急事態発生。長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーが、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きが始まった―!
さっき観終わったばかりの熱量のまま書きます。ガイ・リッチー監督の『ジェントルメン』。もうね、「これぞガイ・リッチー!」っていう初期の傑作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の頃のキレッキレな感覚が戻ってきた感じで、最高にゴージャスで不謹慎な大人のエンターテインメントでした。
映画を観ながらブログを3年も書いていると、たまにはこういう「お洒落で、口が悪くて、予測不能な群像劇」を無性に浴びたくなるのは、ここだけの話。
物語は、ロンドンの大麻王ミッキー(マシュー・マコノヒー)が引退するという噂が流れたことから、その利権を狙うクセモノたちが一斉に動き出す……という、いわゆるコンゲーム(騙し合い)。マシュー・マコノヒーの、あの余裕たっぷりな「絶対王者」感は流石なんですが、今作で一番持っていかれたのは間違いなくヒュー・グラントとコリン・ファレル!
ヒュー・グラントが演じるゲスな私立探偵が、チャーリー・ハナム演じる右腕レイに「映画の脚本風に」事件を語っていくという二重構造の演出がニクいんです。あの二人の絶妙に噛み合わないやり取りだけで、お酒が進んじゃいそうな楽しさでした。そしてコリン・ファレル演じる「コーチ」!あのチェックのトラックスーツを着たジャージ軍団との掛け合いは、今作の最高の清涼剤でしたね。
ガイ・リッチー監督らしい、時系列をシャッフルしたパズル的な構成や、耳に残る小気味いいセリフ回し、そして何より登場人物たちのファッションのカッコよさ。どこを切り取っても「センスの塊」みたいな映画なんですが、それでいて最後にはすべての伏線がパチパチっとハマっていく快感。これ、家で観ていても思わず拍手したくなるレベルです。
正直、登場人物全員が悪党なんですが、みんなそれぞれに独自の「流儀(ジェントルメンとしてのこだわり)」を持っていて、どこか憎めない。最近の映画は「正しさ」を求められがちだけど、こういう「悪い奴らが自分のルールで勝負する」っていう突き抜けた世界観は、やっぱり観ていてスカッとします。
Amazonプライムで観られるこの贅沢。まだ観ていない人は、お気に入りの飲み物を用意して、彼らの「華麗なる騙し合い」にどっぷり浸かってみるのをおすすめします。観終わった後、きっと自分もチェックのジャケットを着て、少しだけ格好つけて歩きたくなるはずです。
ありがとうございました。
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