暁降のころ―映画と読書のジャーナル―

暁降(あかときくたち)と読みます。もっぱら映画と小説の感想がメインです。

鑑了 最低。

最近観ていた映画のトレンドを拾ったようで、アマプラのおすすめに載ってきていた本作品。紗倉まなさんが原作を書いていたということは観終わってから知ったが、配給がKADOKAWAだったので、それなりに期待した。

監督は最近だと「ラーゲリより愛を込めて」や「糸」、昔はピンク映画で有名な瀬々敬久さん。出演は森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さん、忍成修吾さん、江口のりこさん、高岡早紀さん他。2017年11月に上映された120分の映画です。

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以下、あらすじ。(参照 Filmarks

果てしなく続くかのような日常に耐えきれず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦・橋本美穂(森口彩乃)34歳。折り合いの悪い家族から逃げるように上京し、都会でAV女優として多忙な日々を送る彩乃(佐々木心音)25歳。奔放な母親に振り回されつつも、絵を描く時だけ自由になれる女子高生・本間あやこ(山田愛奈)17歳。境遇も年齢も性格も異なる3人の女。彼女たちに共通するのは、<AV>と関わりを持っていること。彼女たちの運命が、ある出来事をきっかけに動き始める……。

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原作を知らなかったので観る前はもっと性的な描写に溢れたB級映画なのかと思ったら、意外にストーリーがしっかりしてて、120分という長さもほとんど気にならず、むしろ最後の1/3は集中して観入ってしまった。

ストーリーの展開は3人の女性が交互に描かれる。父の看病と仕事に一途な夫との生活に行き詰ってAV出演を決めた主婦の美穂。北海道から状況してきてAV女優をしている彩乃。元AV女優の母親に振り回されてる絵を描くのが好きな女子高生のあやこ。その3人に共通するのが、あらすじにもあるように「AV」であり、過去、現在、未来のジレンマみたいな空気感が漂いながら話は進む。3人それぞれの影があるような役どころもその要因のひとつ。やっぱり今でこそ業界的に明るい雰囲気はあるけど、ど真ん中にいた紗倉さんからしたら、色んなものを見てきたのかなということは思った。

なので「AV」というものを除外して考えても、3人の悩みというものには共感する部分が大いにあるし、だからこそ性的な描写はもっと少なくても良かったんじゃないかということは感じたが、この部分は上述の対談記事である程度は腹落ち。

オムニバス形式に見えて微妙に交差する3人のストーリーも良かったので、その辺はさすが瀬々監督。観る前と観たあとの印象がこれまで異なるとは…。

ありがとうございました。