暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

鎖骨プレートの抜釘手術(完)

先週水曜日、待ちに待ったという表現が正しいのか、ようやく訪れたという方が良いのか、ここまで長かったと言うべきか、とにかく手術の日を迎えた。実はスマホのアプリで骨折してからの日数をカウントしていたのだが、ちょうど300日目でのこと。

前日の夕食を最後に絶食し、当日の午前11時からは絶飲食で迎えたオペ時間は13時。事前に妻と15分程度の面談を済ませ、予定どおりオペ室からお呼びがかかり、あとは成されるがまま。オペ室の手術台に寝転び、看護師さんと全快したら禁酒を解禁しようと思っているというような雑談をしてたこと。左腕の血管にルートがなかなか取れず、3回くらい刺しなおしされて痛かったこと。仕方なく「先に寝てもらおう」とマスクを付けられ、4~5回呼吸をするとぼんやりしてきたオペ室のライト。覚えているのはこれくらいまで。

次に気が付くと、大きな声で名前を呼ばれながら回復室というところに運ばれている状況だった。なんとなく目覚める直前に夢を見ていたような気はするけど、内容は全然覚えていない。そのあとは、オペ後に15分程度の面会が可能だったので、待ってくれていた妻と会話をしているうちに少しずつ意識がはっきりしてきた。今の時間を聞くと16時を少し過ぎたくらいだったと思う。前回の手術同様、右腕にはしっかり局所麻酔がかかっており、一切の感覚は無かった。事前に主治医からは「全身麻酔下で受動術をし、プレートを抜釘した後、関節鏡を入れて残った関節包を切離する」と聞いており、麻酔科医からは「術後の痛みは覚悟しておいてください」と言われていたので、実は相当にビビッていたのだが、その時点での痛みは『想定内だ』なんて余裕が若干あったような気はする。(麻酔が聞いているので当たり前なのだが…)

意識がもう少しはっきりしてきたあとは、元の病室に戻り、内臓が動き出すまでまず2時間の絶飲食。その後さらに1時間の絶食。その間にソルデムと抗生物質を点滴。俺の方はというと、左手にスマホを握らせてもらっていたので、会社のチャットやメールに返信しながら、プチリモートワークで時間つぶし。後にこれが「全身麻酔でオペした5時間後から仕事をしていた鉄人」と言われることになるのだが、この辺はまた気が向いたら別に書く。

3時間後、自立歩行の許可が出たので点滴をカラカラしながらトイレに行き、オペ後最初のおしっこ。これがなかなかの激痛。おそらくオペ中に尿管カテーテルを入れていたからだと思う。今となってみればネタのひとつにもできるが、そのときはついに俺も年貢の納めどきかと思ったのはリアルな話。あとはようやく食べられると思った食事(病院食)のカレーに苦手なニンジンが入っていたことや、痛み止めが切れてくるにつれて悶絶する状況があるのだが、とにかくはようやく元の何も入っていない身体に戻った。もちろん、これから再度のリハビリに励んでいくわけであるのだが、ひとまずはひと区切り。

毎度世話のやける夫であり、父親であり、息子であり、上司であり…。今言える言葉としては、やはり、引き続きよろしくお願いします。この一択。

 

 

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