暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

身体の回復と反比例する復帰に向けた気持ち

右鎖骨遠位端骨折。この文字を見るだけで、いまだに事故を思い出す。あの衝撃。あの痛み。あの不自由さ。あの情けなさ。。。早いもので、事故から200日以上が経過した。3月から本格的に負荷をかけてやりだしたリハビリも、今ではかなり板につき、どちらかといえばリハビリ兼ウェイトトレーニングという様相。筋肉が痩せるとともに摂取カロリーが落ちた分、反対に以前より腹筋のカットは綺麗になってきたりして。

右肩の可動域は、徐々にだけど改善してきている様子。以前までは90度の挙上まで精一杯だったのが、今は理学療法士さん曰く130度くらい。仰向けになり重力という補助を受けたうえだともう少し、という状態らしい。以前まで強烈に感じた『挙上すると引っ掛かる』感覚も、おかげさまで和らいでいる。

そうこうしているうちに、まもなく次の診察日が迫ってくる。3か月という期間があっという間に過ぎていくあたり、自分の年齢を嫌というほど感じる。前回の診察で聞いたところによると、次回の診察の際に抜釘手術の段取りをつけるらしい。この違和感からサヨナラするためには、絶対的に抜いた方が良いんだけど、それはそれで全身麻酔への恐怖感や術後の形容しがたい痛み、そしてその後のリハビリの苦しさが蘇ってくる。

あとは、完治すると自分にも他人にも言い訳が効かなくなるところ。100%できなくても、それを逃げ道とすることで許してきた、許されてきたことが、今度はそうはいかなくなる。約1年近くもその環境から離れていたなかで、また戻れるのかどうか…ある意味でのプレッシャー。病は気からというのは、まさにこういうところから来てるんだろう。

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話は少し変わって「カメラを止めるな!」で有名な上田慎一郎監督の短編動画「逆面接」が先週末の新聞に掲載されており、興味があったので閲覧してみた。率直な感想としては、とても風刺が効いた面白い内容。

我が社でも今年度から何やら「仕事のやりがいを高めるための取り組み」というキナ臭いテーマがトップダウンで設定され、各事業所ごとに目標をたてて活動しなきゃならないのだが、まさにこの動画に出てくる就活生の気分だ。立場的に真っ向から反対とは言えないけど、そんな定量で図れないことでウダウダ言ってないで、やった仕事をそのまま評価してやるのが一番だと、実は内心思ってる。少なくとも転勤やら配置換で、その人の評価を将来にプールするという人質人事は、早く化石になって欲しい。
まとめると、完治したからといって、もうそんななかに戻りたくないなーという話。